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【市況】株価指数先物【昼のコメント】権利行使価格2万3000円と2万3125円辺りでの狭いレンジ推移


 日経225先物は11時30分時点、前日比140円高の2万3060円(+0.61%)前後で推移している。寄り付きは2万3060円とシカゴ先物清算値(2万3025円)を上回って始まると、現物の寄り付き直後には2万3020円まで上げ幅を縮めた。しかし、2万3000円を割り込まず、その後はグローベックスの米株先物が堅調な推移をみせているほか、昨日下げが目立っていたアジア市場も反発していることが材料視され、前場半ばには2万3130円まで上げ幅を広げている。

 なお、前引けのTOPIXは0.43%の上昇だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れによる需給面での下支えはないだろう。昨日の下げに対する下落部分を吸収していることもあり、短期筋の買い戻しは一巡していると考えられる。一方で、日経225先物はチャート上で5日移動平均線、25日移動平均線辺りでの攻防となっている。強弱感が対立しやすい水準でもあるため、改めてショートポジションを積み上げてくる動きも意識されやすく、後場は権利行使価格2万3000円と2万3125円辺りでの狭いレンジ推移が続きそうである。

 NT倍率は先物中心限月で14.23に上昇している。NT倍率は低下傾向にあるが、ファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> 、日東電工 <6988> が日経平均株価のけん引役となっており、本日のところは、NT倍率は低下しづらいだろう。ただし、米クオリティ株を中心とした資金流出や欧米金融機関のマネーロンダリング疑惑による不透明感が引き続き重荷となるほか、米国では月末のリバランスに伴う売り需給も意識されている。再度、権利行使価格2万3125円を捉えてくるようであれば、NTショートによるスプレッド狙いのスタンスとなろう。

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