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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:SGHD、ガイシ、神戸物産

SGHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■SGホールディングス <9143>  5,420円  +650 円 (+13.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 SGホールディングス<9143>が急反発している。24日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位あたりの金額を引き下げることで、より一層の投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図るのが目的という。あわせて、21年3月期の連結業績予想について、最終利益を525億円から550億円(前期比16.3%増)へ上方修正し、従来25円を予定していた期末配当について、実質増額となる14円に修正したことも好材料視されている。保有する日立物流<9086>株式と、日立物流が保有する佐川急便株式の持ち分法比率の変更を発表しており、日立物流株式売却に伴う持ち分法投資利益の減少と、佐川急便株式取得による最終利益の増加を織り込んだという。なお、日立物流株式売却に伴う株式売却益は確定次第開示する予定。また、売上高1兆2200億円(同4.0%増)、営業利益870億円(同15.3%増)は従来見通しを据え置いている。

■日本ガイシ <5333>  1,554円  +117 円 (+8.1%)  11:30現在
 日本ガイシ<5333>は大幅高で3日ぶりに反発している。24日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を300億円から330億円(前期比40.0%減)へ、最終利益を170億円から210億円(同22.6%減)へ上方修正したことが好感されている。売上高は4200億円(同5.0%減)の従来見通しを据え置いているものの、上期においてセラミックス事業で中国市場をはじめとして自動車販売や生産が回復しつつあることや、コロナ禍におけるデジタル化の進展によって電子部品の需要が増加していることなどが利益を押し上げる見通し。

■神戸物産 <3038>  5,650円  +300 円 (+5.6%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が急伸。24日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位の水準を引き下げることで株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。なお、効力発生日は11月1日。

■ヒロセ電機 <6806>  13,890円  +550 円 (+4.1%)  11:30現在
 ヒロセ電機<6806>が反発している。24日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を500億円から600億円(前年同期比0.4%減)へ、営業利益を85億円から120億円(同4.0%増)へ、純利益を60億円から80億円(同6.7%減)へ上方修正したことが好感されている。産機向けビジネスが堅調に推移しているほか、自動車向けビジネスやスマートフォン向け・コンシューマ向けビジネスが想定よりも早期に回復していることが要因としている。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,797円  +77 円 (+2.8%)  11:30現在
 ヤマトホールディングス<9064>が3日続伸している。24日の取引終了後、10月13日付で自社株2276万4400株(発行済み株数の5.53%)を消却すると発表しており、これが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は3億8857万5592株となる予定だ。

■ニトリホールディングス <9843>  22,000円  +470 円 (+2.2%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が高い。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2020年3~8月期の連結営業利益は約800億円と前年同期に比べ4割強増えたようだ」と報じられており、会社側の従来予想577億円を大きく上回るとの観測が好材料視されている。記事によると、新型コロナウイルス感染防止で在宅時間が長くなり、家具やカーテンなどインテリア需要が伸びたという。また、夏場以降はカーテンやベランダの園芸用品などにも需要が広がったことも寄与したという。なお、決算発表は10月2日を予定している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,042円  +114 円 (+1.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は反発。ここ欧米を中心に世界景気先行きに対する懸念から主力輸出株には向かい風が意識され、加えて日米金利差縮小を背景としたドル安・円高への警戒感から為替感応度の高い自動車セクターは売りに押されやすい相場環境にあった。しかし、前日は米国株市場が下げ止まったほか、外国為替市場ではドルが買い戻され、足もとは1ドル=105円50銭近辺の推移と円安方向に振れており、これがポジティブ材料となっている。なお、同社の21年3月期通期想定為替レートは1ドル=105円で実勢よりもやや円高で設定されている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,186円  +99 円 (+1.6%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が寄り付き買い優勢で始まり、小幅ながら前日終値を上回って推移している。株価は前日まで4日続落と下値模索の動きで、特に前日は300円近い下げとなり6000円トビ台まで水準を切り下げていた。テクニカル的にも75日移動平均線に接触し正念場を迎えていたが、きょうは前日の米国株市場でナスダック総合指数が小反発ながら下げ止まる動きをみせたことで、米ハイテク株とここ株価連動性が高まっている同社株にも買い戻しの動きが観測される状況にある。マーケットの注目度は高く、売買代金は前日に続き東証1部上場銘柄で首位となる可能性がある。

■エムスリー <2413>  6,490円  +70 円 (+1.1%)  11:30現在
 エムスリー<2413>が反発。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を5000円から7500円に引き上げた。「医療業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)化が収益に本格貢献し始める」ことを評価している。第1四半期(4~6月)時点で新型コロナウイルスの影響で製薬会社からの需要が急増しMR君ファミリーの受注金額が前年同期比2.5倍以上に拡大。医療業界のDX化が加速するなかで同社の事業拡大オポチュニティは加速すると判断している。21年3月期の連結営業利益は430億円から496億円、22年3月期の同利益は515億円から622億円に増額修正している。

■テルモ <4543>  4,145円  +3 円 (+0.1%)  11:30現在
 テルモ<4543>が8日ぶりに小幅反発。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は5000円に設定した。カテーテル治療で使用するアクセスデバイスでトップシェアを誇る同社の課題は治療デバイスの競争力だったが、戦略製品の投入で「攻めのポートフォリオ」に変化しつつあることを評価。21年3月期の営業利益は963億円と会社予想(850億円)を上回るとみており、22年3月期の同利益は1204憶円と最高益更新を見込んでいる。

■西武ホールディングス <9024>  1,134円  -144 円 (-11.3%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 西武ホールディングス<9024>が大幅続落となっている。同社は24日取引終了後に、これまで未定としていた21年3月期通期の連結業績予想を公表。営業損益見通しを560億円の赤字(前期は568億2300万円の黒字)としていることが売り材料となっているようだ。営業収益見通しは前期比40.1%減の3320億円。新型コロナウイルス感染症の収束が依然として見通せないなか、鉄道やバス、ホテル、レジャー施設、スポーツ関連施設、商業施設の利用者が減少するとみている。また、こうした状況を踏まえて年間配当は無配(前期は30円)にするとしている。

■BASE <4477>  11,300円  -450 円 (-3.8%)  11:30現在
 BASE<4477>が3日ぶりの大幅反落となっている。24日取引終了後、海外募集による120万株の新株発行(発行価格は1万810円)を実施すると発表しており、これが嫌気されている。新株発行が発行済み株式数の5.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念されているようだ。なお、約124億円の調達資金は、広告宣伝費や人件費、M&A及び資本業務提携のための資金などに充てるとしている。

■ニイタカ <4465>  3,495円  +450 円 (+14.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ニイタカ<4465>が急騰。24日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高46億4600万円(前年同期比8.8%増)、営業利益6億8600万円(同2.5倍)、最終利益4億7900万円(同96.7%増)と大幅増益となったことが好感されている。アルコール製剤の販売が引き続き堅調だったほか、各施設で導入が増えているアクリル製パーティションなど飛沫感染防止設備のウイルス除去ニーズに対応した洗浄剤「ケミガード」などの新製品も貢献した。また、医薬部外品で高付加価値の手指用消毒液の出荷が多かったことも利益向上に貢献した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高175億円(前期比1.3%減)、営業利益13億円(同19.6%減)、最終利益9億円(同15.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■BBSec <4398>  2,953円  +293 円 (+11.0%)  11:30現在
 ブロードバンドセキュリティ<4398>が急反騰している。午前10時ごろ、大日本印刷<7912>と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視されている。今回の提携は、情報セキュリティー事業分野で、両社の事業競争力の強化・拡大を図るのが狙い。両社の「技術力」と「営業力」を組み合わせて、企業がテレワークなどにより新たに導入したクラウドやモバイル環境などのネットワークにおける脆弱性診断事業を強化するとともに、脆弱性対策のコンサルティングや製品・サービスを提供するとしている。なお、資本提携では大日印がBBSec株式を新たに取得するというが、その取引内容は適時開示基準に該当するものではないとしている。

■アイリッジ <3917>  1,060円  +97 円 (+10.1%)  11:30現在
 アイリッジ<3917>が反発している。同社は24日、JR西日本<9021>が提供を開始したMaaSアプリ「WESTER(ウェスター)」の開発を支援したことを明らかにしており、これが改めて材料視されているようだ。アイリッジは今年4月にMaaS事業推進室を新設し、同領域における市場調査やMaaSアプリ企画支援、実証の実施を積み重ねており、今後はその知見を生かして鉄道業界のMaaS領域拡大の支援を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 鈴与シンワート <9360>  3,010円  +500 円 (+19.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アクアライン <6173>  1,032円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 ピースリー <6696>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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