【材料】ギグワークス---3Q増収、複数の新規大型案件の受注により今後の業容拡大が期待
ギグワークス<2375>は10日、2020年10月期第3四半期(19年11月-20年7月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.7%増の134.03億円、営業利益が同19.3%減の4.91億円、経常利益が同22.0%減の4.94億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同3.0%減の3.23億円となった。
オンデマンドエコノミー事業の売上高は前年同期比1.4%減の114.76億円、セグメント利益は同4.2%減の11.21億円となった。同社グループ各拠点をリモート環境も含めた発想で流動的な活用をすることにより、複数の新規大型案件の受注をしており、稼働は同社年度末に向け旺盛な状態にある。コンタクトセンターは、ニーズの高まりを受けて「東京・大阪・福岡」を中心に増席を進めており、2020年4月、福岡県福岡市百道浜に福岡第2コンタクトセンターを新たに開設した。一方、IT機器の設定設置、キッティング業務は、低調に推移した。ITエンジニアによるプロフェッショナルサービスにおいては、自社開発商品のCRMシステム「デコールCC.CRM3」の販売は想定通りに伸長している。一方でコロナ禍での投資抑制を背景に一部の受託開発案件において受注が減少したこともあり、例年並みに業績は推移した。
シェアリングエコノミー事業の売上高は前年同期比36.5%増の19.56億円、セグメント利益は同281.8%増の0.89億円となった。アセットデザインが運営するシェアオフィスは、首都圏を中心に59拠点で展開している。シェアオフィスの利用企業数は4,600社、ドロップイン会員も900社を超え、既存オフィスの稼働率は88%と高い水準を維持している。3店舗の新規出店費用をかけつつも、前年を大幅に上回る水準で推移した。
2020年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.0%増の190.00億円、営業利益が同14.8%増の9.00億円、経常利益が同12.3%増の9.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.7%増の5.50億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》
提供:フィスコ