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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】2万3000円固めからSQに向けたアップサイドの動きはありそうだ


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 23220 +170 (+0.73%)
TOPIX先物 1615.5 +8.5 (+0.52%)
CME先物 23195 +145
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場はレイバーデー(Labor Day:労働者の日)の祝日で休場。グローベックスのNYダウ先物は200ドルを超える上昇となったほか、S&P先物も小幅に上昇、1.0%を超える下落で推移していたナスダック100先物は0.4%安程度まで下げ幅を縮めている。

 シカゴ先物清算値は大阪比145円高の2万3195円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比30円高の2万3080円で始まり、その後2万3060円を付けた後は米先物の上昇を手掛かりにじりじりと上げ幅を広げ、24時辺りに2万3200円を回復。その後は2万3200円を挟んで小動きが続いた。

 米国市場が休場のため海外勢のフローは限られ、シカゴ先物にサヤ寄せした後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。レイバーデー明け後の海外勢の動向を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすいところ。また、前日の手口状況でも分かる通り、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、ロールオーバー(期近から期先へのシフト)に伴うスプレッド取引が中心となる。短期的に仕掛け的な動きをみせたとしても、これに追随する動きも限られよう。

 2万3000円での底堅さが想定されるなか、SQに絡んだポジション的には2万3500円コールが意識されるため、SQに向けたアップサイドの動きはあるとみられる。引き続き米テクノロジー株の動向、これに絡んだデリバティブ投資が伝えられているソフトバンクグループ <9984> の動向が注視されるところであろう。

 国内要因では自民党総裁選がきょう告示される。本命である菅官房長官はアベノミクスをしっかりと責任もって引き継ぐとしている。世論調査でもトップに立っており、解散総選挙への思惑から新たな補正、経済対策への期待が高まる流れとなる。また、国際オリンピック委員会(IOC)副会長が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)にかかわらず来夏に五輪は開催されるだろうと語っており、来年の東京五輪に向けた動きも支援材料になりそうだ。

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