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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、福島銀、ビープラッツ

村田製 <日足> 「株探」多機能チャートより
■村田製作所 <6981>  6,561円  -104 円 (-1.6%)  本日終値
 村田製作所<6981>が4日ぶり反落となったほか、TDK<6762>、アルプスアルパイン<6770>など電子部品メーカー大手が総じて売りに晒された。前日の米国株市場では、これまで全体相場の牽引役だったアップルなどを中心に株価を急落させる主力銘柄が相次ぎ、NYダウなど主要株指数の暴落につながった。ここまで快調に最高値圏を走っていたアップルは前日に8%も株価を下落させ、一気に25日移動平均線とのプラスカイ離を解消する水準まで値を下げた。これを受けて、セラミックコンデンサーで世界シェアトップの村田製をはじめ、アップルが販売するiPhoneの有力サプライヤーである日本の電子部品株にも連想売りが広がった。

■ベクトル <6058>  874円  -12 円 (-1.4%)  本日終値
 ベクトル<6058>は続落。この日、ゲームコンテンツ開発を主事業とした子会社を設立し、ハイパーカジュアルゲーム分野に参入すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。子会社ColorfulTailsは、ハイパーカジュアルゲームの広告収益観点におけるメディア面としての成長性や、ゲーム内プレイスメントやブランドコラボレーションによるゲーム開発といったクライアント企業向けのコミュニケーションツールとしての活用の可能性に着目して設立。今後は、世の中のニーズに合わせたゲームタイトルを随時発表するとともに、グループ内のアセットを活用し、グループ内の各事業とゲーム分野の連携による新たなサービスの開発などを展開するとしている。

■ハイデイ日高 <7611>  1,749円  -11 円 (-0.6%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>は反落。3日の取引終了後に発表した8月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比24.3%減と6カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同2.7%増と上昇が継続しているものの、客数が同26.2%減と大きく落ち込んだ。

■マンダム <4917>  1,730円  -4 円 (-0.2%)  本日終値
 マンダム<4917>が底堅い動き。3日の取引終了後、投資有価証券売却益17億5500万円を21年3月期第2四半期決算で特別利益として計上すると発表したことを好感した買いが下値に入ったようだ。保有資産の有効活用を図るために売却したもので、21年3月期業績に与える影響は現在精査中としている。

■福島銀行 <8562>  236円  +50 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 福島銀行<8562>がストップ高。前日は33円高(22%高)に変われ東証1部の値上がり率トップとなったが、きょうもその余勢をかって急速に水準を切り上げた。自民党次期総裁選に出馬する菅官房長官は地方銀行の統合・合併構想について「将来的には地銀の数が多すぎるのではないか。再編も一つの選択肢になる」と言及しており、これが地銀再編を加速させるとの思惑を呼んでいる。そのなか、既に「地銀連合構想」を戦略的に進めるSBIホールディングス<8473>と福島銀は資本提携関係にあり、地銀再編の象徴株としてマーケットの注目が集まっている。株式需給面でも同社株は日証金で貸借倍率0.05倍と株不足状態にあり、きょうは貸株申込制限が発表されるなどで、需給相場に拍車がかかった。

■ビープラッツ <4381>  3,900円  +700 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 ビープラッツ<4381>は3日連続ストップ高に買われた。3日の取引終了後、トヨタカローラ鹿児島(鹿児島県鹿児島市)が展開する洗車のサブスクリプションサービスに「Bplats」が採用されたと発表しており、これが好感された。今回、「Bplats」が採用された「POLDER Terrace Weekday Car Wash Subscription」は、鹿児島市東開町にオープンした複合商業施設「POLDER Terrace」で提供される洗車のサブスクリプションサービス。今後ビープラッツは、トヨタファイナンス(名古屋市西区)と連携し、順次全国のトヨタ販売店におけるサブスクリプションサービスの展開を予定しており、同事業の拡大が期待されている。

■メディアリンクス <6659>  466円  +80 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 メディアリンクス<6659>が連日ストップ高。同社が3日の取引時間中、中国最大の通信サービス事業者の一つが、中国全土をカバーする放送ネットワークの複数サイトでの運用に向けて、MD8000ソリューションを採用したと発表しており、引き続きこれが好材料視された。MD8000シリーズは、IPネットワークを介し、安全性・信頼性の高いメディア映像伝送を可能にするメディア伝送ソリューション。今回の採用により通信サービス事業者は、中国国内の重要なメディア顧客に向けIPサービスを介した映像コンテンツの伝送を強化・拡大することができるとしており、メディアLにとっても今後、中国国内の放送局に対して、IPネットワークを介した映像伝送の導入を促進することができるとしている。

■KIYOラーニング <7353>  9,560円  +1,170 円 (+14.0%) 一時ストップ高   本日終値
 KIYOラーニング<7353>が一時ストップ高。大和アセットマネジメント(東京都千代田区)がこの日午前中に財務省に提出した大量保有報告書で、Kラーニングの株式保有割合が6.48%となったことが判明し、新たに5%を超えたことが好材料視された。保有目的は、証券投資信託の財産として保有しているとあり、報告義務発生日は8月31日。

■VIX短先物 <1552>  10,730円  +1,030 円 (+10.6%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>は急伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。3日の米VIX指数は前の日に比べ7.03(26.46%)ポイント高の33.60に急上昇した。同日の米株式市場はアップルやアマゾン・ドット・コムといった主力IT関連株が大幅安となり、NYダウは前日比807ドル安の2万8292ドルと急落。ナスダック指数は同5%近く下落した。これを受け、リスクオフムードが高まるなか、この日の国際VIX短期先物は急上昇した。

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