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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):スカパーJ、良品計画、ファストリ

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■スカパーJ <9412>  480円  +65 円 (+15.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 スカパーJSATホールディングス<9412>は急騰。2日の取引終了後、第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高346億7400万円(前年同期比0.5%増)、営業利益55億9400万円(同51.4%増)、純利益40億2200万円(同63.2%増)と大幅増益となったことが好感された。メディア事業で視聴料の収入が減少したものの、それに伴い番組供給料6億円が減少したほか、シーズンスポーツの開催延期などによるコンテンツ費用が10億円、減価償却費が8億円それぞれ減少したことなどが利益を押し上げた。また、宇宙事業でJCSAT-17及びHorizons3eの収益拡大も寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高1400億円(前期比0.3%増)、営業利益120億円(同21.4%減)、純利益80億円(同33.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■ベガコーポレーション <3542>  3,835円  +510 円 (+15.3%)  本日終値
 ベガコーポレーション<3542>が急反発。2日の取引終了後、東証が3日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上とする)を解除すると発表。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いなどが先行した。

■SBIホールディングス <8473>  2,607円  +140 円 (+5.7%)  本日終値
 地銀の一角が高い。前日2日、菅義偉官房長官が自民党総裁選の出馬会見で、地方銀行に関し「数が多すぎるのではないかと思っている」と発言したことが伝わっており、地銀再編への期待が高まっている。地銀連合構想を掲げるSBIホールディングス<8473>の出資を受けている福島銀行<8562>は一時29.4%高の198円に上昇、島根銀行<7150>も一時10%を超える上げ幅となった。そのほか、きょうは筑波銀行<8338>、じもとホールディングス<7161>、富山第一銀行<7184>、大東銀行<8563>などに思惑的な買いが入ったようだ。

■シーティーエス <4345>  918円  +48 円 (+5.5%)  本日終値
 シーティーエス<4345>が一時前日比71円高の941円と値を飛ばしたほか、アジア航測<9233>、オオバ<9765>など建設ICTやコンサルティングを展開する企業群に買いが集まった。台風9号に続き、強い勢力を持つ台風10号への警戒が強まっている。台風10号は日本の南海上を進行、6日から7日にかけ特別警報級に勢力を拡大させる可能性が指摘されるなか、九州・奄美地方は被害を受ける懸念がある。これを背景に株式市場でもゲリラ豪雨や国土強靱化に絡む銘柄群に投資資金が流入した。

■良品計画 <7453>  1,760円  +82 円 (+4.9%)  本日終値
 良品計画<7453>が大幅高で5日続伸。2日取引終了後に発表した8月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比6.9%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。8月は新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要が継続するなか、キッチン用品、掃除用品、収納用品、化粧品、マスク、カレーの売れ行きが好調だった。なお、全店売上高は同14.7%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  65,930円  +2,280 円 (+3.6%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が4日続伸。2日の取引終了後に発表した8月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比29.8%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。記録的な猛暑により、エアリズム商品やUTなど夏物コア商品の販売が好調だったことに加えて、在宅需要にマッチした商品やエアリズムマスクなどが人気だった。なお、客数が同26.0%増となったほか、客単価も同3.0%上昇した。

■サカイ引越センター <9039>  4,680円  +135 円 (+3.0%)  本日終値
 サカイ引越センター<9039>が反発。きょう午前11時ごろに発表した8月度の単体売上高(速報)が前年同月比3.9%増となり、5カ月ぶりに前年比プラスを達成したことが好感された。主力の関東地区が4.3%増となったほか、北海道から沖縄まで全地域で前期実績を上回った。

■日本電産 <6594>  9,038円  +163 円 (+1.8%)  本日終値
 日本電産<6594>が反発。8月17日につけた高値9125円を上抜き約3週間ぶりに年初来高値を更新した。前日の欧米株市場で主要株指数が揃って大幅上昇した流れを引き継ぎ、きょうの東京市場は時価総額の大きい主力株に大口の買いが流入。同社はコロナ禍にあって20年4~6月期営業利益は前年同期比1.7%増の281億1200万円と増益を確保、テレワークの普及でパソコンの需要が喚起されており、パソコンに使われるファンモーターの販売が絶好調となり全体収益に貢献している。信用倍率は1倍台を下回り、株式需給面でも買い戻しにより上値が軽くなっている。

■任天堂 <7974>  60,520円  +970 円 (+1.6%)  本日終値
 任天堂<7974>が4日続伸。株価は2008年7月以来、約12年ぶりに6万円台に乗せた。巣ごもり消費が追い風となり「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」の世界的な人気が続いていることを評価する買いが流入している。また、岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を6万円から7万円に引き上げた。「あつ森」に加え、フィットネスをすることができるアドベンチャーゲーム「リングフィット アドベンチャー」が7月末時点で世界推計販売本数が400万本を超えて好調。同証券では21年3月期の連結営業利益は会社予想の3000億円に対して4250億円(前期比20.6%増)と増額修正を予想している。

■東京エレクトロン <8035>  28,180円  +275 円 (+1.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が3連騰で2万8000円台を回復、レーザーテック<6920>も続伸するなど半導体製造装置関連株が買われた。前日の米国株市場では主要株指数が揃って上昇、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は過去最高値を更新したが、エヌビディアが大幅高に買われるなど半導体株が好調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値を更新した。これを受けて東京市場でも米国市場と比較して相対的に出遅れる半導体関連セクターに買いが集まった。

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