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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】中心レンジ切り上げ、2万3375円から2万3750円辺りのレンジを想定


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 23520 +220 (+0.94%)
TOPIX先物 1637.5 +12.0 (+0.73%)
CME先物 23505 +205
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 2日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。8月のADP雇用統計は雇用者数が予想を下回ったものの、7月耐久財受注改定値が上方修正されたほか、7月製造業受注が予想を上回ったことが材料視された。また、地区連銀経済報告(ベージュブック)では新型コロナウイルスの影響で厳しい状況ながら、経済活動はほとんどの地区で拡大したと伝わると、引けにかけて上げ幅を広げる展開となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比205円高の2万3505円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比20円高の2万3320円で始まり、米国市場開始後しばらくは2万3350円を挟んだ保ち合いが続いた。しかし、ベージュブックを受けた米国市場の上昇にけん引される形で引けにかけて上げ幅を広げており、2万3520円とナイトセッションでの高値で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好でギャップスタートとなり、一気に直近の戻り高値水準を突破してくる流れになりそうだ。ナイトセッションの開始直後には、菅官房長官の総裁選出馬会見を受けて2万3400円台を回復しており、先高期待は高まっていた。加えて、米国市場の上昇も支援材料となり、中心レンジを切り上げてくることになろう。

 オプション権利行使価格の2万3125円から2万3375円のレンジを上放れて、2万3500円を中心とした2万3375円から2万3750円辺りのレンジを想定。米国ではややバリュー優位の展開となっており、シカゴ先物にサヤ寄せする形での日経225型のインデックス買いの一巡後は、TOPIX型の買いが全体を押し上げてくることが意識されよう。また、ADR(米国預託証券)ではファーストリテイリング <9983> が大幅に上昇しており、これが指数をけん引する形になりそうだ。

 海外勢によるショートカバーのほか、来週に控えている先物オプション特別清算指数(メジャーSQ)を控え、需給面においても上へのバイアスが今後強まりやすいところである。

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