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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ロコンド、MTG、三菱商

ロコンド <日足> 「株探」多機能チャートより
■ロコンド <3558>  3,990円  +265 円 (+7.1%)  11:30現在
 ロコンド<3558>が急伸、前日の大幅高に続き上値指向を鮮明としている。同社は靴を中心とする通販サイト「ロコンド」を運営しているが、巣ごもり消費を捉え業績回復色を強めている。同社は8月31日取引終了後、eコマース事業を手掛けるBEENOS<3328> と越境ECの包括的業務提携を締結したことを発表。国産ブランドやD2Cの海外販売を加速する方針で、これが株価を強く刺激する格好となった。なお、きょうはBEENOSも株価を続伸させている。

■MTG <7806>  1,245円  +50 円 (+4.2%)  11:30現在
 MTG<7806>が大幅高となっている。この日、奈良県立医科大学との共同研究で、同社が開発した機器によって生成された除菌液を用いて新型コロナウイルスの不活化効果が実証されたと発表しており、これが好感されている。同研究は、MTGの除菌液製造器に搭載されたコアテクノロジー「EOCIS(イオシス)」の特殊電極で、水道水を電気分解することによって生成される除菌液に対し、新型コロナウイルスへの不活化効果が実証されたというもの。同社では、マスクや消毒用アルコールといった衛生関連商品へのニーズが高まるなか、新たに「衛生(Hygiene)」とテクノロジーの融合を「HYGIENE TECH(ハイジーンテック)」と名付け、同分野に参入するとしている。

■KeePer技研 <6036>  2,666円  +95 円 (+3.7%)  11:30現在
 KeePer技研<6036>が大幅高で5日続伸している。午前10時15分ごろに発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比49.5%増と大幅な増収となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。会社側によると、「愛車を清潔に、キレイにしたい」と、「愛車をリフレッシュしてもうしばらく乗ろう」というマインドが継続し、「いまだかつてない記録的な高実績になった」という。

■三菱商事 <8058>  2,584円  +71.5 円 (+2.9%)  11:30現在
 三菱商事<8058>が続伸、前日は180円高と値を飛ばしたが、きょうも上値指向を強め一時110円あまりの上昇で2600円台に買われ6月8日の戻り高値を払拭した。売買代金も東証1部で連日上位3傑に食い込む商社株としては異例の人気となっている。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが、同社株など総合商社大手5社への積極投資を表明、それぞれ5%超の株主として浮上したことでがぜんマーケットの注目を浴びている。特に同社株は総合商社で国内トップに位置づけられ、エネルギー産業との取引で優位性を発揮する。5%を超える配当利回りにもかかわらず、PBRが0.7倍台と株価修正余地の大きさが意識され、追随買いを誘っている。

■ツルハホールディングス <3391>  14,490円  +330 円 (+2.3%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>が全般軟調地合いのなか強さを発揮し、5日ぶり反発。新型コロナウイルスの感染拡大で消費が冷え込むなかも日用品や医薬品、衛生用品を販売するドラッグストアは相対的に売り上げ好調を維持している。同社が前日取引終了後に発表した8月の全店売上高は前年同月比7.4%増、既存店ベースでも4.8%増と増収を確保した。今期に入り3カ月連続で前年同月を上回る推移を続けており、これが評価される形で買いを誘導している。

■トリケミカル研究所 <4369>  9,820円  +80 円 (+0.8%)  11:30現在
 トリケミカル研究所<4369>は高い。8月31日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算が、売上高48億1200万円(前年同期比15.9%増)、営業利益15億4700万円(同34.1%増)、純利益17億9600万円(同30.3%増)となり、従来予想の営業利益12憶1000万円を上回って着地したことが好感されている。主要販売先の半導体業界で、IoTや5Gの普及を見越したサーバーやデータセンターに向けた最先端半導体関連を中心に需要が旺盛だったことや、一部顧客でサプライチェーン毀損に対する懸念から在庫を積み増す動きなどがあったことが牽引した。また、製品構成の改善も寄与した。21年1月期通期業績予想は、売上高91億5000万円(前期比10.7%増)、営業利益23億7000万円(同1.9%増)、純利益29億4000万円(同横ばい)の従来見通しを据え置いている。

■フロンティM <7038>  5,220円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 フロンティア・マネジメント<7038>が大幅続伸し年初来高値を更新している。8月31日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、9月7日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買いが入っているようだ。同社は、弁護士や会計士、税理士などの専門家を擁し、経営コンサルティングやM&A助言などを展開。20年12月期連結業績予想は、売上高53億円(前期比11.1%増)、経常利益8億円(同17.8%増)を見込む。

■内田洋行 <8057>  5,640円  -690 円 (-10.9%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 内田洋行<8057>は急反落。8月31日の取引終了後、21年7月期の営業利益予想について前期比17.2%減の60億円と発表しており、これが嫌気されているようだ。また、配当予想も前期実績から30円減配となる90円とした。同社では、新型コロナウイルスによる景気の落ち込みの影響は懸念されるものの、「GIGAスクール構想」需要が本格化することで教育ICTの売り上げが大きく拡大すると予想しており、売上高は同19.8%増の2400億円とした。なお、合わせて発表した20年7月期の連結決算は、売上高2003億700万円(前の期比21.9%増)、営業利益72億4200万円(同89.9%増)だった。

■日本工営 <1954>  2,583円  -201 円 (-7.2%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 31日に決算を発表。「今期経常は61%減益へ」が嫌気された。
 日本工営 <1954> が8月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年6月期の連結経常利益は前の期比3.6%減の53.8億円になり、21年6月期も前期比61.0%減の21億円に大きく落ち込む見通しとなった。3期連続減益になる。
  ⇒⇒日本工営の詳しい業績推移表を見る

■トランザクション <7818>  1,100円  -35 円 (-3.1%)  11:30現在
 トランザクション<7818>が反落している。8月31日の取引終了後、集計中の20年8月期連結業績について、売上高が176億200万円から184億円(前の期比11.8%増)へ、営業利益が22億7100万円から27億5000万円(同34.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売り優勢となっているようだ。新型コロナウイルス感染症の影響でウイルス感染対策製品の売り上げが伸長したことに加え、7月からのレジ袋有料義務化により、エコバッグ「MOTTERU」が売り上げを伸ばしたことが要因。また、販管費の計画的な支出に取り組んだことも寄与した。なお、純利益15億1800万円を見込んでいたが、未定に修正している。

■マクロミル <3978>  851円  -14 円 (-1.6%)  11:30現在
 マクロミル<3978>は朝高スタート後マイナスに転じている。8月31日の取引終了後に発表した21年6月期の連結業績予想で、売上高400億円(前期比3.1%減)、営業利益34億円(同8.6倍)、最終利益16億円と大幅な営業増益を見込むが、目先の材料出尽くし感が強まっているようだ。特にグローバル・リサーチ需要で新型コロナウイルスの影響の長期化を想定し、売上高は減収を見込むほか、システム関連費用なども増加する見通し。ただ、前期に計上したその他海外セグメントののれんの減損損失の反動で、営業利益は大幅増益となる見通し。なお、20年6月期決算は、売上高412億7000万円(前の期比6.8%減)、営業利益3億9600万円(同94.9%減)、最終損益21億3100万円の赤字(前の期47億200万円の黒字)だった。

■IHI <7013>  1,560円  -15 円 (-1.0%)  11:30現在
 IHI<7013>が反落している。8月31日の取引終了後、未定としていた21年3月期の中間配当を無配(前年同期30円)にすると発表したことが嫌気されている。中間配当を無配にするのは17年3月期以来4年ぶり。なお、期末配当は引き続き未定としている。

■日本テレホン <9425>  486円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 日本テレホン<9425>が連日のストップ高。安倍晋三首相の辞任に伴う自民党総裁選で菅義偉官房長官が優勢になっていると伝えられており、通信料金の値下げに拍車がかかるとの見方から、格安・中古スマホ関連である同社への思惑買いが継続しているようだ。なお、同じく関連銘柄の日本通信<9424>も続伸している。

■駅探 <3646>  605円  +95 円 (+18.6%)  11:30現在
 駅探<3646>は大幅続伸している。8月31日の取引終了後、人工知能(AI)を活用したオンデマンド型配車システムなどを提供する未来シェア(北海道函館市)と、日本国内におけるMaaS事業推進を目的に業務提携することで基本合意したと発表したことが好感されている。今回の提携により、駅探は未来シェアからオンデマンド配車機能やMaaSに関する2次交通情報の提供を受ける一方、駅探からは公共交通機関など定時制のある移動手段の経路検索機能や決済機能を含めたMaaSプラットフォーム、また観光型MaaSに対応したインバウンドプロモーション機能の提供を行うという。なお、21年3月期業績への影響は現時点で不明としている。

■アズ企画設計 <3490>  1,130円  +137 円 (+13.8%) ストップ高   11:30現在
 アズ企画設計<3490>が急伸しストップ高の1130円に買われている。8月31日の取引終了後、販売用不動産の売却とその取得に際して調達した借入金の返済を発表しており、これが好感されているようだ。売却したのは東京都目黒区の店舗・事務所で、売却金額は非開示だが、20年2月期の売上高(55億900万円)の10%相当額以上という。また、取得に際して調達した借入金4億5000万円を返済した。同時に、東京都板橋区の販売用不動産(共同住宅)を売却したとも発表した。売却金額は非開示だが、直近5年間の経常利益の平均額1億8700万円の30%相当額以上としている。なお、同社では21年2月期業績予想を非開示としている。

●ストップ高銘柄
 ZOA <3375>  1,430円  +300 円 (+26.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カーディナル <7855>  652円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 バイセル <7685>  3,475円  +500 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 インターファクトリー <4057>  7,550円  +1,000 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 アルファクス <3814>  757円  +100 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 ケイブ <3760>  2,164円  -500 円 (-18.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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