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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):DMG森精機、シャープ、三菱UFJ

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イオンファンタジー <4343>  1,723円  +106 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 イオンファンタジー<4343>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1900円から2400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、21年2月期の営業損益予想を66億円の赤字から78億円の赤字へ、22年2月期の営業利益予想を27億円から20億5000万円へ引き下げたが、23年2月期から新たな2ケタ営業利益成長局面に入るという見方は変えず、短期的収益動向より中期利益成長を重視しているという。また、足もとの株価は、悪材料出尽くし感から上昇トレンドを強めており、潜在リターンの大きさ、新型コロナウイルス感染症収束後の営業利益成長力を考慮すれば、株価は割安であると指摘している。

■DMG森精機 <6141>  1,339円  +45 円 (+3.5%)  本日終値
 DMG森精機<6141>が反発。27日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を3200億~3400億円から3300億~3400億円(前期比32.1%減~30.0%減)へ、営業利益を50億~100億円から70億~100億円(同81.3%減~73.2%減)へ修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で4、5月の受注が大きく落ち込んだものの、5軸・複合加工機などの工程集約機、アディティブマニュファクチャリング、自動化、デジタル化などが進展したことに加えて、足もとの事業環境などを踏まえて修正したという。なお、未定としていた最終利益を10億~30億円(同94.4%減~83.3%減)を見込むとした。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高1543億4400万円(前年同期比35.3%減)、営業利益24億2900万円(同87.9%減)、最終損益21億5300万円の赤字(前年同期106億7300万円の黒字)だった。

■メタウォーター <9551>  4,500円  +150 円 (+3.5%)  本日終値
 メタウォーター<9551>が7日ぶりに反発。27日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日の予定。

■シャープ <6753>  1,299円  +43 円 (+3.4%)  本日終値
 シャープ<6753>が大幅反発。この日の寄り前、ジャパンディスプレイ<6740>から、白山工場(石川県白山市)を取得すると発表しており、生産能力の拡充などへの期待から買われたようだ。白山工場はJディスプレの主力工場の一つで、シャープは土地・建物及び付帯設備などを約412億円で取得する。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■三菱UFJ <8306>  440.6円  +8.7 円 (+2.0%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、27日の米ジャクソンホール会議の講演で、ゼロ金利政策を長期間にわたり続けるために2%を超えるインフレ期間を容認することを表明した。これを受け、同日の米国市場では10年債利回りは前日比0.061%高い0.756%に上昇し、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカといった銀行株が値を上げた。この流れが東京市場に波及し、三菱UFJなど大手銀行株に買いが流入した。

■サムティ <3244>  1,340円  +26 円 (+2.0%)  本日終値
 サムティ<3244>は反発。27日の取引終了後、4月13日に発表した自社株取得に関して、上限を100万株(発行済み株数の2.44%)または10億円から、150万株(発行済み株数の3.71%)または15億円に拡大すると発表しており、これが好材料視された。機動的な資本政策を遂行するためとしており、取得期間も8月31日までから11月30日までに延長する。

■豊田合成 <7282>  2,310円  +12 円 (+0.5%)  本日終値
 豊田合成<7282>は4日続伸。午後1時ごろ、同社のウェザストリップが、トヨタ自動車<7203>が7月に発売した「LEXUS LC500 Convertible」に採用されたと発表しており、これが好材料視された。ウェザストリップは、車のドアや窓枠などに装着して隙間を塞ぎ、雨や風などの車内への侵入を防ぐゴム・樹脂製のシール部品。「LC500 Convertible」には、ドアやラゲージ、エンジンフード周りなどに同社製ウェザストリップが20種類、34本採用されたという。

■飯田GHD <3291>  2,068円  +7 円 (+0.3%)  本日終値
 飯田グループホールディングス<3291>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を1600円から2000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。足もとで好調な建売販売が続いているが、同社は、主力の戸建分譲において20年3月期で既に全国平均約3割の市場シェア(着工ベース)を占めており、更なるシェア上昇による中期的な利益成長余地は限定的と指摘。一方で、第2四半期以降、戸建分譲の売上総利益率の改善が急ピッチに進むと予想し、21年3月期営業利益予想を750億円から800億円へ、22年3月期を同880億円から930億円へ上方修正した。

■住友ベークライト <4203>  2,710円  +9 円 (+0.3%)  本日終値
 住友ベークライト<4203>が3日ぶりに反発。この日、植物の主要成分である「リグニン」を活用した固形ノボラック型フェノール樹脂を開発し、量産機での生産を実証したと発表しており、これが好材料視された。今回開発した植物由来のフェノール樹脂は、既存の石油由来フェノール樹脂と遜色ない加工性、樹脂材料特性、コストの並立を可能としたもので、バイオマス比率も用途によっては50%以上の樹脂設計が可能という。同社では今後、環境対応への需要が一層高まっている自動車や航空機関連部材をはじめ、さまざまな産業分野で用いられているフェノール樹脂材料への適用・実績化を目指し、国内外の各種産業分野への利用展開を図るとしている。

■ミロク情報サービス <9928>  2,107円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 ミロク情報サービス<9928>は3日ぶりに反発。27日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を50万株(発行済み株数の1.61%)、または11億円としており、取得期間は9月1日から12月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、資本効率を向上させることが目的という。

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