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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:テラスカイ、ウシオ電、リクルート

テラスカイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■テラスカイ <3915>  5,300円  +665 円 (+14.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 テラスカイ<3915>が大幅続伸、8月中旬以降戻り足を強めているが、きょうは買いの勢いが一段と増している。同社はクラウド導入支援ビジネスなどを展開、米セールスフォース・ドットコムのシステムを主軸としており、足もとの業績も絶好調だ。21年2月期第1四半期(3~5月)は営業利益が前期比倍増の3億2100万円と高変化をみせた。前日の米国株市場ではダウ平均に新規採用されるセールスフォースが26%高という急騰劇を演じた。新型コロナウイルスの感染拡大を背景にクラウド関連の需要が加速しており、セールスフォースの20年5~7月期業績も最終利益が前年同期比29倍という驚異的な伸びをみせており、テラスカイもセールスフォース関連の有力株としてマーケットの熱視線が向けられている。

■ウシオ電機 <6925>  1,405円  +86 円 (+6.5%)  11:30現在
 ウシオ電機<6925>が急速人気化、7月21日以来となる1400円台を回復した。同社は世界トップの産業ランプメーカーだが、紫外線殺菌やウイルス不活性化の光源開発などで注目されている。そうしたなか、26日取引終了後、東芝ライテック(神奈川県横須賀市)と業務提携し、紫外線除菌・ウイルス抑制装置を共同開発することを発表した。これを材料視する買いを呼び込む形となっている。

■リクルート <6098>  4,004円  +234 円 (+6.2%)  11:30現在
 リクルートホールディングス<6098>が大幅反発している。26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高4754億8800万円(前年同期比20.0%減)、営業利益266億7100万円(同62.6%減)、純利益223億2300万円(同62.4%減)と大幅な減収減益だったものの、決算発表によるアク抜け感から買われているようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、主力のHRテクノロジー事業でIndeed及びGlassdoorの有料求人広告数が大幅に減少した。また、メディア&ソリューション事業で、宿泊予約サイトや飲食店予約サイトの広告出稿数が減少したことも響いた。なお、21年3月期通期業績予想は、引き続き未定としている。

■Sansan <4443>  5,440円  +200 円 (+3.8%)  11:30現在
 Sansan<4443>は3日続伸している。26日の取引終了後、スピーチや対談などを書き起こし、ログ化などを行うメディア運営企業のログミー(東京都渋谷区)を子会社化すると発表しており、これが好感されているようだ。ログミーは、イベント・カンファレンスの内容や決算説明会の情報などを配信するビジネスパーソン向けのメディアを運営しており、月間300万の閲覧数を有する。Sansanでは今後、クライアント・ユーザー基盤の活用、営業やデータ活用のノウハウなどの導入により、ログミーの更なる業績拡大を図るほか、イベントや広告関連の事業で提携も行っていくという。

■JCRファーマ <4552>  11,750円  +100 円 (+0.9%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>が高い。26日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることにより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。また、ライソゾーム病治療薬のグローバル展開として、ブラジルへの事業展開を正式に決定したと発表した。今年11月に予定しているムコ多糖症2型(ハンター症候群)治療酵素製剤JR-141のブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)への製造販売承認申請を見据えて設立したジョタ・セ・エヒ・ド・ブラジル社を拠点として、同国においてライソゾーム病治療薬の販売事業を行うとしている。

■フルヤ金属 <7826>  7,120円  -630 円 (-8.1%)  11:30現在
 フルヤ金属<7826>が急落。26日取引終了後に、公募による自己株処分を発表しており、株式需給の悪化が警戒されている。122万株の公募による自己株処分と上限18万株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。これに伴い約95億円を調達し、設備投資資金や借入金の返済に充てる。処分価格は9月7日から9日までのいずれかの日に決定する。

■メドレー <4480>  4,505円  -100 円 (-2.2%)  11:30現在
 メドレー<4480>が3日続落。同社は26日の取引終了後、海外公募の実施を発表しており、1株利益の希薄化が警戒された。135万株の新株を発行する。発行価格は同日に4237円と前日終値に比べ7.99%のディスカウント率で決定した。発行済み株式数は4%強増加する見込み。調達金額は約54億円で人材・医療プラットフォーム事業への投資に充てる。 

■東芝 <6502>  3,315円  -35 円 (-1.0%)  11:30現在
 東芝<6502>が反落。同社のグループ会社で半導体メモリー大手「キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)」が10月にも東京証券取引所に上場するとの報道を受け、26日に株価は上昇したが、この日は様子見姿勢のなか上昇一服となっている。東京証券取引所はきょうにもキオクシアの上場を承認すると伝えられており、その動向が注目されている。東芝はキオクシアの株式の約40%を保有しており、キオクシア株の売却資金は株主還元に充てるとみられている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,050円  -73 円 (-1.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて軟調な展開となっている。外国為替市場でドル売りの動きが強まり、足もとでは1ドル=106円台を下回り105円台後半でもみ合っている。米中貿易摩擦問題に対する警戒感もくすぶるなか、自動車株は目先買い手控えムードが出ているうえ、円高による輸出採算悪化の思惑が株価にネガティブに働いている。なお、トヨタの今期想定為替レートは1ドル=105円、ホンダは1ドル=106円で設定している。

■ハイマックス <4299>  2,500円  +500 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ハイマックス<4299>はストップ高の2500円水準でカイ気配となっている。26日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、より一層投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に、株主優待制度の変更も発表した。変更前は100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2000円から4000円分のクオカードを贈呈していたが、変更後は100株以上を保有する株主を対象に1000円から4000円分のクオカードを贈呈するとしており、分割後の最低投資単位を保有の株主も対象となることで、実質的な拡充となる予定だ。また、従来未定としていた第2四半期累計(4~9月)連結業績予想を発表しており、売上高75億円(前年同期比2.7%減)、営業利益5億4000万円(同78.2%増)、純利益3億6000万円(同75.6%増)を見込むとした。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高145億円(前期比5.5%減)、営業利益7億5800万円(同25.1%減)、純利益5億1200万円(同26.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■ブランドT <7067>  1,542円  +280 円 (+22.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 ブランディングテクノロジー<7067>が一時ストップ高の1562円に買われている。26日の取引終了後、スカラ<4845>と行政・自治体・企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を目的とした合弁会社を設立すると発表しており、これが好材料視されている。新会社「ソーシャルスタジオ」は、資本金1000万円(スカラ51%、ブランドT49%)で9月に設立の予定。ブランドTの持つ自治体や中小・地方企業のブランド構築ノウハウと、スカラの持つ事業会社とのネットワークや強固な開発力などを活用し、行政・自治体・企業のデジタル化やマーケティング支援を推進する。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■オーミケンシ <3111>  457円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 オーミケンシ<3111>が急伸しストップ高の457円に買われている。26日の取引終了後、彦根工場跡地(滋賀県彦根市)及び高槻寮及び高槻住宅(大阪府高槻市)の譲渡により、21年3月期第2四半期業績に固定資産売却益37億円が発生する見込みと発表しており、これが好材料視されている。なお、通期業績予想には織り込み済みという。

■Jグループ <3063>  545円  +38 円 (+7.5%)  11:30現在
 ジェイグループホールディングス<3063>は大幅反発。26日の取引終了後、未定としていた21年2月期中間配当予想を前年同期と同額の1円50銭にすると発表しており、これが好感されている。なお、年間配当は引き続き未定としている。

■セラク <6199>  1,445円  +98 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 セラク<6199>が全体軟調相場のなか大口の買い注文を交えて大幅高。7月27日につけた高値1395円を上抜き、1カ月ぶりに年初来高値を更新した。時価は2016年7月以来約4年ぶりの高値圏に浮上している。ITインフラ構築やデジタル人材の派遣ビジネスを展開、コロナ禍にあっても企業のデジタル投資需要を取り込み業績は絶好調に推移している。20年3~5月期はトップラインが2割近い伸びを確保し、本業のもうけを示す営業利益も前年同期比25%増の3億100万円と大幅に拡大した。20年8月期決算期末が迫っているが、同社が計画する営業利益7億7000万円(前期比6%増)は上振れする公算が大きいとみられている。

●ストップ高銘柄
 ウイルコHD <7831>  207円  +50 円 (+31.9%) ストップ高   11:30現在
 フレアス <7062>  928円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 ランシステム <3326>  678円  +100 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エスエルディー <3223>  786円  +100 円 (+14.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 バンクオブイ <4393>  4,730円  -1,000 円 (-17.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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