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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】日経225先物ロングも基本レンジは継続


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 23280 +60 (+0.25%)
TOPIX先物 1622.0 +2.5 (+0.15%)
CME先物 23280 +60
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが揃って上昇。モデルナの新型コロナウイルス・ワクチンの治験における好結果が安心感につながった。市場の関心が27日のパウエルFRB議長講演に向かうなか、金融政策への期待感も高まっているようだ。また、セールスフォースの好決算なども主力テクノロジー株への物色を勢いづかせており、S&P500、ナスダックは最高値を更新している。

 シカゴ先物清算値は大阪比60円高の2万3280円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比10円高の2万3230円で始まり、その後2万3180円まで下押す場面がみられたが、米国取引時間中はじり高基調となり、2万3310円まで上げ幅を広げる場面もみられた。引けにかけてはもみ合いとなり、2万3280円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行で始まりそうだ。米国市場の流れを引き継いでグロース優位の展開になりやすく、日経225型のインデックス買いが入りやすいとみられ、日経225先物はロング戦略か。ただし、米国市場はパウエルFRB議長講演への期待が先行している状況であり、失望による反動安も警戒しておく必要があるだろう。米半導体株は高安まちまちの展開であり、東京エレクトロン <8035> などへの波及効果を見極めたいところでもある。

 そのため、NT倍率は上昇をみせつつも、前日に上値を抑えられた25日移動平均線に接近する場面においては、NTショートに切り替える戦略も意識しておきたい。オプション権利行使価格の2万3250円を中心とした下は2万3125円、上は2万3375円のレンジはキープ。なお、足元ではクレディスイスによる日経225先物の買い越しが目立ってきており、CTA経由の売買とみられている。レンジ上限をとらえ、直近戻り高値水準の2万3400円をつけてくるようだと買いが強まる可能性がある。その際にはレンジ上限を2万3500円に引き上げる形となろう。

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