【市況】【↓】日経平均 大引け| 小反落、前日の反動から目先の利食い売り優勢 (8月26日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 23257.05
高値 23348.80(09:13)
安値 23203.00(12:30)
大引け 23290.86(前日比 -5.91 、 -0.03% )
売買高 8億5998万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6566億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅反落、目先利食い優勢も底堅さを発揮
2.米ナスダック、S&P500最高値も模様眺めムード強い
3.ドル円相場の円安進行は追い風材料、下値では押し目買い
4.ジャクソンホールでのパウエル講演を見極めたいとの思惑
5.全体売買代金は1兆6000億円台と再び2兆円割り込む
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比60ドル安と4日ぶりに反落した。ダウ構成銘柄から除外されるエクソンモービルやファイザーなどが売られたほか、アップルが利益確定売りに押されたことが響いた。
東京市場では強弱感が対立し、日経平均株価は前日終値近辺で弱含みもみ合いとなった。前日の反動もあってやや利食い優勢だったが、底堅さを発揮した。
26日の東京市場は、薄商いのなか方向感の出にくい相場となった。前日の米国株市場ではナスダック総合指数やS&P500指数が連日の最高値、フィラデルフィア半導体株指数も最高値と、ハイテク株中心にリスクオン相場が継続したものの、この流れを引き継ぐことができなかった。ドル・円相場が円安水準で推移したことはプラス材料ながら、中国・上海株などアジア株が軟調だったことや米株価指数先物が冴えない動きとなったことを横目に、利益確定売りを誘発。しかし、売り圧力も弱く下値では押し目買いが入り、一時はプラス圏に浮上する場面もあった。業種別では海運や資源株の一角に買いが向かった。ただ、明日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容を見極めたいとの思惑から東証1部の売買代金は低水準で、再び2兆円台を大幅に割り込んだ。
個別では、任天堂<7974>が売買代金を膨らませ大幅高、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>なども上昇した。エムスリー<2413>がしっかり、ブイキューブ<3681>も物色人気に。ヴィッツ<4440>がストップ高に買われ、オルトプラス<3672>も急伸。タカショー<7590>、シンクロ・フード<3963>などが値を飛ばし、日本システム技術<4323>も大幅高。ラクーンホールディングス<3031>の上げ足も目立った。
半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、リクルートホールディングス<6098>も安い。アサヒグループホールディングス<2502>も値を下げた。イオン<8267>が売りに押されたほか、SMC<6273>、ダイキン工業<6367>なども軟調だった。オンワードホールディングス<8016>が下落、GSIクレオス<8101>、カチタス<8919>なども売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エムスリー <2413> 、ソニー <6758> 、テルモ <4543> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。うち47円はSBG1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、リクルート <6098> 、ダイキン <6367> 、塩野義 <4507> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。
東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他製品、(3)鉱業、(4)金属製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)不動産業、(3)食料品、(4)非鉄金属、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△GAテクノ <3491> [東証M]
経産省・東証が選ぶ「DX銘柄2020」に初選出。
△ウェルス <3772> [東証2]
株主優待制度を拡充。
△日本情報C <4054> [東証M]
「非対面の不動産仲介を初年度300社導入目指す」との報道。
△有機薬 <4531>
「ミトコンドリア機能活性化剤」に関する特許を出願。
△朝日ラバー <5162> [JQ]
「医療用ゴム製品好調」との報道。
△ログリー <6579> [東証M]
子育てビッグデータのコズレと協業開始。
△アドヴァン <7463>
20万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△タカショー <7590>
上期経常を2.2倍上方修正、通期も増額、配当も3円増額。
△サイバダイン <7779> [東証M]
除菌消毒作業ロボットがつくば市の本庁舎に導入。
△三光産業 <7922> [JQ]
高性能ナノAGフィルター採用のマスクを発売へ。
▼アサヒ <2502>
公募増資による1株当たり利益の希薄化を警戒。
▼イメージ情報 <3803> [JQG]
東証による信用規制。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヴィッツ <4440> 、(2)オルトP <3672> 、(3)一家DP <9266> 、(4)TATERU <1435> 、(5)シンクロ <3963> 、(6)タカショー <7590> 、(7)サイバーコム <3852> 、(8)KNTCT <9726> 、(9)グリーンズ <6547> 、(10)スタティアH <3393> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)PLANT <7646> 、(4)オンワード <8016> 、(5)三愛石 <8097> 、(6)C&Fロジ <9099> 、(7)トルク <8077> 、(8)リテールPA <8167> 、(9)エラン <6099> 、(10)クレオス <8101> 。
【大引け】
日経平均は前日比5.91円(0.03%)安の2万3290.86円。TOPIXは前日比0.75(0.05%)安の1624.48。出来高は概算で8億5998万株。東証1部の値上がり銘柄数は925、値下がり銘柄数は1115となった。日経ジャスダック平均は3545.07円(21.79円高)。
[2020年8月26日]
株探ニュース