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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東芝、サイボウズ、クボタ

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■DyDo <2590>  5,080円  +160 円 (+3.3%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>は5日続伸。25日の取引終了後、8月度(7月21日~8月20日)の販売状況速報を発表しており、前年同月比6.0%減と本数ベースで統計をとり始めてから7カ月連続で前年実績を下回った。ただ、減少率は6月度の同12.1%減、7月度の同6.5%減に比べて引き続き縮小しており、これが好感された。なお、8月までの累計では前年同期比9.4%減だった。

■サカタインクス <4633>  1,014円  +22 円 (+2.2%)  本日終値
 サカタインクス<4633>が後場プラス圏に浮上。午後2時ごろ、紙のパッケージやカタログなどの表面に塗工することで、優れた抗ウイルス効果を持たせることが可能なコーティング剤を開発し、抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を取得したと発表しており、これが好材料視された。同社では、以前からパッケージへの塗工を対象とした抗菌コート剤「Rabコートシリーズ」を展開しているが、新開発の「RabコートVVVシリーズ」は、紙のパッケージやカタログ、雑誌、教科書などの表面にフレキソ、グラビア、オフセットなどの印刷方式で塗工する抗ウイルスコート剤。熱乾燥型やUV硬化型など幅広いラインアップを揃えているという。

■東芝 <6502>  3,350円  +70 円 (+2.1%)  本日終値
 東芝<6502>が高い。同社のグループ会社で半導体メモリー大手「キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)」が10月にも東京証券取引所に上場すると、複数のメディアが報じた。東芝はキオクシアの株式の約40%を保有し、持分法適用会社としている。この日はキオクシア上場で保有株の売却益が期待できることを好感する買いが集まった。

■オークネット <3964>  1,128円  +22 円 (+2.0%)  本日終値
 オークネット<3964>が堅調。25日の取引終了後、海外ブランド品の輸入販売を手掛けるギャラリーレア(大阪市中央区)の全株式をアドベンチャー<6030>から取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。オークネットでは、ブランド品のグローバルな総合流通プラットフォームとして飛躍的な事業拡大を検討しており、ギャラリーレアを子会社化することで、収益力の向上や競争力の強化が図れると判断したという。取得価額は5億9900万円で、9月15日に株式を譲受する予定。なお、20年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■新日本空調 <1952>  2,137円  +28 円 (+1.3%)  本日終値
 新日本空調<1952>が後場プラス圏に浮上。午後1時30分ごろ、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高1060億円(前期比11.7%減)、営業利益47億円(同26.7%減)、純利益34億円(同26.1%減)を見込み、年間配当予想を前期比15円減の55円にすると発表。減収減益見通しながら、アク抜け感から買われたようだ。新型コロナウイルス感染症は依然として収束しておらず、経営環境は不透明な状況にあるものの、現時点で入手可能な情報をもとに業績予想を算定したとしている。なお、連結ベースの受注工事高予想は1080億円(同0.6%増)と前年並みを予想している。

■サイボウズ <4776>  3,265円  +35 円 (+1.1%)  本日終値
 サイボウズ<4776>が反発。25日の取引終了後に発表した7月度の月次業績で、売上高が前年同月比15%増の12億6900万円、営業利益は同37%増の2億6700万円となったことが好材料視された。同時に発表したクラウド関連事業の7月売上高は前年同月比23%増の9億9900万円に伸び、今期に入り7カ月連続の2ケタ増収を達成した。なお、1~7月累計の売上高は前年同期比17%増の89億3900万円、営業利益は同31%増の18億9900万円となった。

■クボタ <6326>  1,847.5円  +19 円 (+1.0%)  本日終値
 クボタ<6326>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1800円から2400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、新型コロナウイルスの感染拡大で生じた生活スタイルの変化で北米の同社製品の需要が好調なことや、今後は収益性重視の経営が進むとみることなどから、21年12月期以降は業績拡大が期待できると評価。新型コロナによる生産調整の影響を織り込み、20年12月期は営業利益予想を1721億円から1605億円へ下方修正したが、21年12月期は営業利益予想を2198億円から2420億円へ、22年12月期を同2347億円から2610億円へ上方修正した。

■アサヒ <2502>  3,561円  -95 円 (-2.6%)  本日終値
 アサヒグループホールディングス<2502>が安い。25日取引終了後に公募増資の実施を発表しており、1株当たり利益の希薄化を警戒する売りが膨らんだ。国内外で2087万5700株の公募と2530万株の公募による自己株処分、上限254万1800株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。調達金額は約1575億円でオーストラリア最大手のビール会社買収に伴う借入金の返済などに充てる。発行価格は9月7日から11日のいずれかの日に決定する。

■ログリー <6579>  4,065円  +700 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 ログリー<6579>がストップ高。25日の取引終了後、子育てビッグデータのコズレ(東京都千代田区)との協業を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の協業により、ログリーのネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift(ログリーリフト)」で、コズレが保有する子育てナレッジシェアメディア「COZREマガジン(コズレマガジン)」の講読履歴データ(DMP)を活用することで、子育て層に向けた広告配信が可能になり、効率的な販促やアクション創出に貢献するという。また、子育て世帯層への広告配信により広告主の求めるユーザーに精度高くリーチすることが可能となるとしている。

■日本情報クリエイト <4054>  2,676円  +391 円 (+17.1%)  本日終値
 日本情報クリエイト<4054>が大幅反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「インターネットを使った『非対面』による不動産仲介を初年度300社に導入を目指す」と報じられており、これが好材料視された。同社の非対面サービスは、5月に提供開始した集客・内見・入居申し込み・重説業務を非対面で完結できるオンライン接客システム。記事によると新型コロナウイルスの感染拡大防止で引き合いが増えているとしており、既に200社以上が導入済みという。

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