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【市況】株価指数先物【引け後コメント】2万3000円を挟んでこう着、機関投資家やファンド筋の商いは膨らみづらく


大証9月限
日経225先物 22900 +20 (+0.08%)
TOPIX先物 1602.5 +3.0 (+0.18%)

 日経225先物は前日比20円高(+0.08%)の2万2900円で取引を終了。寄り付きは2万3010円とシカゴ先物清算値(2万2970円)を上回って始まり、ナスダック上昇のほかグローベックスのNYダウ先物が上げ幅を広げていた流れから、現物の寄り付き直後には2万3130円まで上げ幅を広げた。しかし、前場半ば辺りから急速に軟化し、2万3000円をあっさり下回っている。いったん2万2910円で下げ止まり、後場に入って2万3000円を回復する場面も見られたが戻りは鈍く、引けにかけて再び軟化し、結局は本日の安値圏で取引を終えた。

 朝方の上昇で積み上がったロングポジションは前場半ば以降の下げでクローズさせられ、ランチタイム中の戻り場面でのロングもその後の弱い値動きでクローズを迫られた格好だ。今週は前場半ば辺りから売られる場面が目立ったが、その後の戻りの鈍さを見る限りにおいては、売り仕掛けというよりもクローズの流れであろう。

 米国ではナスダックが最高値を更新するも、テスラなど個人投資家の影響が大きい銘柄が寄与したとの見方がされている。国内においても日経平均がこう着を続けるなか、個人投資家の資金が向かうマザーズ指数は堅調である。米国の追加経済対策のほか米中閣僚級協議などに進展がみられるまでは、機関投資家やファンド筋の商いは膨らみづらく、オプション権利行使価格の2万3000円を中心とした上下の権利行使価格である2万3125円~2万2875円でのレンジ推移が継続するとみたい。

 手口面では、日経225先物はJPモルガンが1500枚程度の売り越しに対して、野村が790枚、ドイツが320枚程度の買い越し。TOPIX先物はJPモルガンが850枚、三菱UFJが650枚程度の売り越し。これに対してHSBCが640枚、モルガンSが520枚程度の買い越しだった。なお、JPモルガンが日経225先物、TOPIX先物ともに売り越しているが、米国の追加経済対策や米中閣僚級協議のほか米大統領選挙といった需要なイベントを控えているなかでの、ヘッジ対応ともみられている。


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