【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ユーグレナ、出前館、任天堂
任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
ユーグレナ<2931>が寄り付きから買いが集まり続伸。同社は18日取引終了後、リバネス、オーダーメードメディカルリサーチ(千葉県柏市)と新型コロナウイルスに対する標準抗体を作製し、共同開発中の抗体検査系での効果を確認したことを発表、これを材料視する買いを呼び込む形となった。今後は標準抗体を用い定量化した、信頼性の高い抗体検査系の開発を進めていくとしている。株価は前週13日に753円の戻り高値をつけた後は調整局面にあったが、再浮上し5日・25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動きにある。
■出前館 <2484> 2,283円 +213 円 (+10.3%) 11:30現在
出前館<2484>が急騰。18日夜のテレビ東京系報道番組「ワールドビジネスサテライト」で、「競合するウーバーイーツに対し、買収提案を検討していることがわかった」と報じられており、これが好材料視されている。これに対して会社側では「事実無根の内容であり、当社が発表したものではない」とコメントしている。また、同社は18日の取引終了後、従来未定としていた20年8月期の期末配当を無配にすると発表した。年間配当は無配となり、14年ぶりの無配転落となる。なお、前期は期末一括3円60銭だった。更に、20年8月末時点の株主から株主優待制度を変更すると発表した。従来は保有株数と保有年数に応じてTポイントを年間6000~8000円分贈呈していたが、優待品目を自社サイト「出前館」で利用できる優待券に改め、7000~9000円分に増額する。
■あい ホールディングス <3076> 1,604円 +107 円 (+7.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
あい ホールディングス<3076>は3日続伸。18日の取引終了後に発表した21年6月期連結業績予想は、売上高450億円(前期比4.2%増)、営業利益80億円(同5.3%増)、純利益56億円(同21.2%増)と増収増益を見込むことが好感されている。相乗効果を得られる業務提携を進め、販路拡大に注力し営業体制の強化・整備をするほか、採算性を考慮した事業運営に取り組むことで業績拡大を図る。なお、20年6月期決算は、売上高431億7900万円(前の期比15.4%減)、営業利益75億9600万円(同9.7%減)、純利益46億2000万円(同14.2%減)だった。
■プロレド・パートナーズ <7034> 5,120円 +100 円 (+2.0%) 11:30現在
プロレド・パートナーズ<7034>が3日続伸している。18日の取引終了後、官公庁及び地方自治体を対象としたシンクタンク事業や大手民間企業を対象としたコンサルティング事業を展開する知識経営研究所(東京都港区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感されている。今回の子会社化は、成長分野である環境・リスク管理方面のコンサルティング・サービスの拡充や顧客ルートの獲得を図るのが狙い。取得価額は4億5000万円。なお、20年10月期業績への影響は軽微としているが、21年10月期以降は連結業績に寄与すると見込んでいる。同時に、事業投資とハンズオン経営支援事業を手掛ける100%子会社ブルパス・キャピタルを9月1日に設立すると発表している。
■信越化学工業 <4063> 13,010円 +155 円 (+1.2%) 11:30現在
信越化学工業<4063>がしっかり。18日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。上限を79万株(発行済み株数の0.19%)、または107億円で、取得期間は8月19日から9月16日まで。同社は同時に取締役及び幹部従業員に対するストックオプション(新株予約権)の割り当てを発表しており、この行使に充当するためとしている。
■任天堂 <7974> 53,450円 +620 円 (+1.2%) 11:30現在
任天堂<7974>の上げ足が止まらない。株価はきょうで6連騰となり一時1000円近い上昇で5万3000円台後半に駆け上がった。時価はリーマン・ショック直前の2008年9月以来約12年ぶりの高値圏に浮上している。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念から個人消費も在宅で済ます巣ごもり化が進展、ゲーム関連株はその追い風を受けている。ただ、「スマートフォンゲームは在宅だから需要が後押しされる傾向はなく、家庭内での設置型ゲームを展開する会社に恩恵が大きい」(国内中堅証券アナリスト)といわれている。ニンテンドースイッチで独り勝ち状態にある同社株はそのシンボルストック的な銘柄として人気を集めている。21年3月期営業利益は3000億円(前期比15%減)予想と会社側は減益を見込んでいるが、「大幅な増額修正が濃厚」(同)との見方が強い。
■東京エレクトロン <8035> 28,525円 -455 円 (-1.6%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が総じて売られる展開となっている。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数は最高値を更新したが、景気先行き不透明感からインテルやアプライドマテリアルズ、ザイリンクスといった半導体セクターは軟調だった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落しており、この流れが東京市場にも波及している。外国為替市場で1ドル=105円20銭近辺までドル安・円高に振れていることも買いを手控えさせている。
■三菱UFJ <8306> 426.8円 -0.5 円 (-0.1%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が軟調。前日の米国株市場では経済対策で米与野党の協議が進まないことがネガティブに受け止められ景気敏感株の上値が重く、NYダウは続落となった。景気の先行き不透明感から米長期金利は低下、米10年債利回りは0.66%台まで水準を下げており、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株は軒並み値を下げた。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、米国事業を展開するメガバンクや大手生保株は売りに押される展開となっている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,170円 -6 円 (-0.1%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>が安い。足もとで為替の円高が進行していることが警戒されている。午前10時時点で一時、1ドル=105円10銭台と前日午後5時時点に比べ40銭前後の円高が進行。トヨタの21年3月期の想定為替レートは105円に設定されており、円高の進行は業績の悪化要因となることが懸念されている。
■アルバイトタイムス <2341> 179円 +30 円 (+20.1%) 一時ストップ高 11:30現在
アルバイトタイムス<2341>が急騰し、株価は一時ストップ高の199円まで上値を伸ばしている。18日の取引終了後、スキマバイトアプリ「タイミー」を提供するタイミー(東京都豊島区)と業務提携すると発表しており、これを好材料視する買いが入っているようだ。両社は業務提携を通じ、アルバイトタイムスが提供する採用管理システム「ワガシャ de DOMO」の導入企業の支援強化を目的としたサービス連携を開始する。具体的には「ワガシャ de DOMO」へ掲載している求人を「タイミー」へ連動させ掲載し、単発バイトの案件のマッチング支援を行うという。
■AMBITION <3300> 773円 +95 円 (+14.0%) 11:30現在
AMBITION<3300>が急騰。都内を中心に不動産の管理・仲介業務を展開、サブリースを主力としている。地価上昇を背景に個人投資家の不動産投資ニーズは根強く、コロナ禍にあってもサブリース需要は高まりをみせている。また、低金利環境の継続が同社の収益環境にフォローの風となっている。21年6月期業績は2ケタ増収見通しで、営業利益は前期比22%増の11億2100万円と急回復を見込んでいる。ここにきて中小型の不動産株に物色の矛先が向いており、小型で足の軽い同社株もその流れに乗った形だ。
■アクロディア <3823> 260円 +20 円 (+8.3%) 11:30現在
アクロディア<3823>が大幅高で5日続伸している。18日の取引終了後、新型コロナウイルス対策システムの一環としてPCR検査サービスの提供を開始すると発表しており、これが好感されている。同社では、新型コロナウイルス対策アプリシステムや塩野義製薬<4507>の抗体検査キットの販売といった新型コロナ対策ソリューションを提供しているが、PCR検査については現時点では手配が困難であり、システムから容易に利用できるPCR検査サービスを提供する必要があると判断したという。また、あわせてPCR検査サービスにおけるパートナーとして、3000件以上のPCR検査実績を持つ大森駅前内科小児科クリニック(東京都大田区)と業務提携したと発表している。
■パレモ・HD <2778> 214円 +14 円 (+7.0%) 11:30現在
パレモ・ホールディングス<2778>が大幅反発している。18日の取引終了後、上限を15万株(発行済み株数の1.25%)、または3000万円とする自社株を19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感されている。役員に割り当てているストックオプションの行使に備えるなど、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。
■エイジア <2352> 1,897円 +110 円 (+6.2%) 11:30現在
エイジア<2352>が大幅高で年初来高値を更新。一時7.6%高の1923円まで上値を伸ばし、株式分割考慮で2006年以来14年ぶりの2000円大台乗せを視野に入れている。同社はクラウド型顧客情報管理ソフトなどを展開している。18日取引終了後、デジタルトランスフォーメーション(DX)プラットフォームの構築へ向けて、SaaS型クラウドCMS製品を提供するコネクティ(東京都港区)の持ち株会社の株式を取得することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。
■エムビーエス <1401> 862円 +150 円 (+21.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
エムビーエス<1401>がストップ高まで買われている。同社は17日、非接触によるPCR検査を行うことができるキャビネットボックス型の装置「双セキュリティキャビネットBOX」を開発したと発表しており、これが材料視されているようだ。この装置は電話ボックスほどの大きさで、省スペースで設置できることから感染症対策実施のスペースがない街中のクリニックなどでも、PCR検査用ボックスとして感染症予防(非接触での感染症検査が可能)に活用できるという。既に5月に宇部市琴芝町にある保健センターに寄贈したほか、9月からは山口県の委託を受けて正式に検査センターを立ち上げ設置する予定で、要望があれば病院やクリニック、自治体などに供給していく予定だとしている。
●ストップ高銘柄
ジーエヌアイグループ <2160> 2,138円 +400 円 (+23.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
ストリームM <4772> 502円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース