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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】引き続きTOPIXに比重をおいたポジション取りを意識


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 22700 -20 (-0.08%)
TOPIX先物 1585.5 +2.5 (+0.15%)
CME先物 22680 -40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが下落。トランプ大統領がキャピタルゲイン税の引き下げと中間所得家庭に対する所得減税を検討していると伝わったことが好感され、買い先行で始まった。しかし、追加緩和政策への不透明感が高まる中、引けにかけて急速に値を下げる展開に。ハイテク株への利益確定の流れが強まり、AMDは6%を超える下落となっている。

 シカゴ先物清算値は大阪比40円安の2万2680円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比60円高の2万2780円で始まり、グローベックスの米株先物の強い値動きを手掛かりに一気に2万2900円台を回復すると、米国市場の開始直後には一時2万2940円まで上げ幅を広げた。その後は2万2800円~2万2900円処での保ち合いが続くなか、引け際の1時間前辺りから急速に下押す展開となり、2万2700円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、昨日の上昇に対する反動安が意識されそうである。また、昨日取引終了後に決算を発表したソフトバンクグループ <9984> だが、ADRでは小幅安で推移しており、決算反応は期待しづらい。日経225先物はレンジ上限である2万3000円に接近する場面から跳ね返される形となったことで、やや神経質な展開になりそうだ。

 一方で、TOPIX先物ナイトセッションは一時1601.0ポイントまで上昇し、その後、上げ幅を縮めているが、プラス圏をキープしている。昨日のNT倍率は先物中心限月で一時14.32まで低下している。これまで支持線として機能していた25日移動平均線が上値抵抗線に変わりつつあり、グロース株からバリュー株へのシフトが意識されやすい。レンジ内での推移であるため日経225先物へのショートを積極的に積み上げる流れは禁物だろうが、引き続きTOPIXに比重をおいたポジション取りを意識しておきたい。

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