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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】日経225先物は戻り売りスタンスでのショート


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 22450 +110 (+0.49%)
TOPIX先物 1556.0 +5.5 (+0.35%)
CME先物 22495 +155
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 10日の米国市場は、NYダウ、S&P500が上昇する一方で、ナスダックが下落。6月の米求人件数が予想外の増加だったことや中国の7月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比2.7%上昇したことが材料視された。また、追加の景気対策を巡る議会の協議が難航しているが、ムニューシン財務長官が民主党側は譲歩に前向きだと発言したことが伝わり安心感につながった。一方で、中国のアプリTikTokやウィーチャットを禁止する大統領令の影響など、米中間の緊張が再び高まる中で半導体関連の一角が軟調となり、ナスダックは下落。

 CME先物清算値は大阪比155円高の2万2495円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円安の2万2290円で始まり、一時2万2250円まで下押す場面がみられたが、7日の米国市場の流れを受けて強含み、引けにかけて上げ幅を広げ2万2450円とこの日の高値で終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなろう。ただし、心理的な上値抵抗として意識されている25日移動平均線が2万2500円近辺に位置しているため強弱感が対立しやすい。米国の追加の景気対策がまとまるまでは強含みの相場展開が意識されるだろうが、一方で米中間の緊張の高まりが重荷となる。また、米半導体株はまちまちの値動きとなるなかナスダックが下落しており、日経平均株価への寄与度の大きい値がさハイテク株の上値を抑えよう。

 NT倍率は先物中心限月でこれまで支持線として機能している25日移動平均線を下回ってきており、米国の物色の流れをみてもグロース株からバリュー株へのシフトが意識されやすい。ギャップスタートで上昇する場面において日経225先物へは戻り売りスタンスでのショート、TOPIX先物に比重をおいたポジション取りを引き続き意識しておきたい。

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