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【市況】<マ-ケット日報> 2020年8月5日

 5日の市場は日経平均が反落。終値は前日比58円安の2万2514円だった。直近2日間で850円以上も急伸した反動から前場は利食い売りに押される展開となったが、後場からは日銀のETF買い観測や中国上海株、香港株のプラス圏回復が支えとなり下げ幅を縮小。下値の安定ぶりを示している。もっとも、4-6月決算が総じてさえない内容となっているため続伸させるほどのパワーはなかった。

 昨日の米国市場は原油先物(WTI)の上昇などを受けてダウ平均は3日続伸した。米航空各社が運航再開に向けて動いていることが好感されて原油高につながった模様。また、追加の経済対策をめぐる与野党協議が進展しそうな状態になったことも終盤の株高につながった。IT・ハイテク株人気は依然として根強く、ナスダック指数は2日連続で最高値を更新している。

 さて、東京市場は日経平均が前場こそ200円安と反動安に見舞われたものの、日銀のETF買いをきっかけに後場からは持ち直し、2万2500円台をキープする底堅さを見せている。本日程度の下げで日銀が買ってくることになると、売り方としては仕掛けに困ってしまうだろう。反対にファンダメンタルズの悪さから上値を買い上げるにも慎重で、日経平均は2万2000円台でボックスを築くしか当面はなくなってくる。目先の下値を確認したばかりなので明日も日経平均は堅調に推移するだろうが、大きく上値を伸ばす環境にはなく退屈な展開となるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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