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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】クレディスイスの売買目立ち始める、短期的には戻り場面でのショートポジション


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 22530 +190 (+0.85%)
TOPIX先物 1559.0 +13.0 (+0.84%)
CME先物 22530 +190
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 29日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)では全会一致でFF金利誘導目標レンジの据え置きを決定。回復に自信が戻るまで長期にわたり低金利を維持する方針を示したほか、景気回復には金融・財政政策の両面からの支援が必要と指摘したことが材料視された。S&P業種別指数では銀行、ヘルスケア、運輸が上昇をけん引している。

 シカゴ先物清算値は大阪比190円高の2万2530円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円高の2万2390円で始まり、開始直後に付けた2万2380円を安値に、その後は2万2400~2万2450円レベルでのこう着が続いたが、米国市場開始後はじりじりと上げ幅を広げており、ナイトセッションの高値水準である2万2530円で取引を終えている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップアップで始まることが予想され、結果的には前日のザラ場に下げた部分を吸収する形になりそうだ。買い一巡後はこう着感が強まりやすく、2万2500円近辺に位置する25日移動平均線のほか、2万2580円辺りに位置する5日移動平均線処での攻防になりそうである。AMDが12%を超える上昇をみせるなど、ハイテク株の一角が強い値動きをみせており、これが波及するようであれば、日経平均を押し上げる可能性はあるだろう。

 とはいえ、昨日は決算評価から買いが先行した東京エレクトロン <8035> が下げに転じるなど、主要企業の決算発表後の動向がさえない。アク抜け的な動きをみせてこれないようだと、次第に戻り待ちの売り圧力が強まりやすい。また、日経225先物、TOPIX先物いずれもクレディスイスの売買が目立ち始めている。CTA絡みの売買との思惑も高まりやすく、仕掛け的な動きには注意しておきたい。短期的には戻り場面でのショートポジションになりやすい。

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