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【市況】東京株式(大引け)=21円高と3日ぶり小反発、様子見姿勢強く薄商い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに小幅反発した。手控え気分が強く薄商い状態となるなか、中小型株を中心とする個別株物色が続いた。

 大引けの日経平均株価は前週末比21円06銭高の2万2717円48銭。東証1部の売買高概算は9億1893万株で売買代金概算は1兆6776億4600万円にとどまった。値上がり銘柄数は1320と全体の約61%、値下がり銘柄数は771、変わらずは80銘柄だった。

 17日の米株式市場はNYダウが下落したが、ナスダック指数は上昇する高安まちまちの状態だった。この流れを受けた週明けの東京市場は、日経平均株価は方向感に欠ける展開となり、朝方は上昇したが、買い一巡後は値を消した。ただ、日銀によるETF買いの観測もあり、後場にかけ値を上げた。今週後半から東京市場は4連休となることもあり、積極的な売買は見送られた。

 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やソニー<6758>が高く、日本電産<6594>やダイキン工業<6367>が買われた。キーエンス<6861>や武田薬品工業<4502>もしっかり。5Gのインフラ構築で中国の通信機器最大手ファーウェイを排除する方針を決めた英国が日本政府に対し、「次世代通信規格『5G』の通信網づくりで協力を求めたことが分かった」との日本経済新聞の報道を受け、基地局などの導入期待でNEC<6701>や富士通<6702>が年初来高値に買われた。テラスカイ<3915>やプレシジョン・システム・サイエンス<7707>、テラ<2191>、ロコンド<3558>といった中小型株の一角が値を飛ばした。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>や任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>が安く、トヨタ自動車<7203>やレーザーテック<6920>が値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった銀行株も軟調だった。ANAホールディングス<9202>や日本航空<9201>といった空運株は売られた。ベイカレント・コンサルティング<6532>やアイキューブドシステムズ<4495>が急落した。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2020年07月20日 16時15分

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