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【市況】株価指数先物【引け後コメント】JPモルガン、モルガンSはNTショートの売買に


大証9月限
日経225 22760 -190 (-0.82%)
TOPIX 1577.0 -13.50 (-0.84%)

 日経225先物は、前日比190円安(-0.82%)の2万2760円で取引を終了。米モデルナの新型コロナウイルスワクチンの抗体獲得を好感した米国市場の上昇は織り込み済みの中で、利益確定の流れが先行。寄り付きは2万2900円とシカゴ先物清算値(2万2890円)にサヤ寄せして始まり、現物の寄り付き後は2万2850円を挟んで狭いレンジ取引が続いた。前引け間際には都内で新型コロナウイルスの新たな感染確認が280人台になる見通しが伝わると、前引け後には2万2750円辺りまで下げ幅を広げた。後場は2万2750円を挟んでのこう着が続く中、後場の上海指数が下げ幅を広げたこともあり、大引け間際には2万2710円まで下落。引けにかけては若干ショートカバーに流れ、2万2760円で取引を終えた。

 中国の4-6月国内総生産(GDP)はプラス3.2%となり、四半期のGDPの伸び率は2期ぶりにプラスとなった。しかし、上海指数の反応は限られており、反対に小売売上高が前年同月比1.8%減と予想を下回ったことがセンチメントを悪化させたようだ。もっとも、これまでの保ち合いレンジ上限だった2万2700円どころでは底堅さが意識されている。グロース株への利益確定の流れが目立ってはいるが、下値は売り込みづらい状況であろう。

 グローベックスのNYダウ先物は140ドル安程度で推移している。米国市場においてテック株への利益確定の流れが続くようだと、物色の流れがグローバル的に変化してくる可能性が意識されやすい。一方で、バリュー株へのシフトが長期化するとみる向きは限られていることもあり、グロース株の押し目を拾うスタンスが多そうだ。そのため、グローバルでの巻き戻しが強まるようだと、急激なNT倍率の低下を意識しておく必要もありそうだ。

 手口面では、日経225先物はJPモルガンが1090枚、モルガンSが830枚、クレディスイスが710枚程度の売り越し。対してABNアムロが1470枚程度の買い越し。TOPIX先物は、クレディスイスが750枚、バークレイズが620枚程度の売り越し。一方でモルガンSが1520枚、JPモルガンが830枚程度の買い越しだった。JPモルガン、モルガンSはNTショートの売買となった。

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