【市況】【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株高を受けリスク選好の買い優勢 (7月13日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22591.81
高値 22784.74(15:00)
安値 22561.47(09:08)
大引け 22784.74(前日比 +493.93 、 +2.22% )
売買高 12億1591万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1386億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、500円近い上昇みせ高値引け
2.コロナ薬期待で米株高、ナスダック最高値でリスク選好
3.取引時間中は上海株高や米株先物上昇を横目に上値追い
4.ソフトバンクGが断トツの売買代金で人気、全体を牽引
5.値上がり銘柄数は2000を超え、94%の銘柄が上昇
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比369ドル高と反発した。新型コロナウイルスの治療薬である「レムデシビル」の臨床試験結果が、死亡率を大きく引き下げる良好なものとなったことが好感された。
週明けの東京市場では、前週末の米株高を受けリスクオフの巻き戻しが入る形で日経平均株価は急反発に転じ、結局この日の高値で引けた。
13日の東京市場は、主力株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが顕在化した。日経平均は前週末にETFの分配金捻出に絡む売りを背景に下値を探ったが、その時の下げ幅を大きく上回る上昇をみせた。前週末の米国株市場では新型コロナ感染者数の増加は懸念材料ながら、コロナ治療薬やワクチン開発に対する期待が株価を押し上げる格好となっており、これが東京市場でもリスク選好の流れにつながった。中国・上海株市場などアジア株も総じて高かったほか、米株価指数先物も上値を指向していたことも市場心理を強気に傾けた。日経平均寄与度の高いソフトバンクグループが買われ全体指数を牽引し、日経平均は大引け一段高で高値引け。値上がり銘柄数は2000を超え、東証1部全体の94%弱の銘柄が上昇する全面高様相となった。
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が上値追い指向を強めたほか、ソニー<6758>も商いを伴い大幅高。トヨタ自動車<7203>、ファナック<6954>なども買いを集めた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買いが優勢だった。ノムラシステムコーポレーション<3940>が出来高活況でストップ高人気となり、エーアイティー<9381>も値幅制限いっぱいに買われた。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>も大幅高。
半面、東京エレクトロン<8035>が利食い売りに押され、安川電機<6506>も冴えない。良品計画<7453>も売りがやや優勢。システムインテグレータ<3826>が大幅安、ダイト<4577>も大きく値を下げた。ニイタカ<4465>はストップ安となり、明光ネットワークジャパン<4668>、SHIFT<3697>などの下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 、信越化 <4063> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約126円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、エーザイ <4523> 、安川電 <6506> 、カシオ <6952> 、サイバー <4751> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約16円。うち12円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)空運業、(4)輸送用機器、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)医薬品、(2)その他製品、(3)精密機器、(4)情報・通信業、(5)陸運業。
■個別材料株
△キリン堂HD <3194>
第1四半期大幅増益で業績予想を上方修正。
△綿半HD <3199>
6月既存店売上高が2ヵ月連続前年上回る。
△コスモス薬品 <3349>
21年5月期は増収増益を見込む。
△内外テック <3374> [JQ]
非開示だった今期業績の拡大と大幅増配予想を好感。
△UUUM <3990> [東証M]
セガと著作物使用に関する包括的許諾契約を締結。
△児玉化 <4222> [東証2]
トヨタ <7203> の新型ハリアーにパイピングオーナメントが採用。
△広栄化学 <4367> [東証2]
「レムデシビル」がコロナ死亡率低下との発表で思惑。
△ライフコーポ <8194>
21年2月期業績予想を上方修正。
△エーアイテイ <9381>
21年2月期は2ケタ営業増益で自社株買いも発表。
△タキヒヨー <9982>
15万株を上限に自社株買い実施へ。
▼ニイタカ <4465>
21年5月期は2ケタ営業減益を予想。
▼識学 <7049> [東証M]
第1四半期は戦略的投資継続で営業赤字。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エーアイテイ <9381> 、(2)ノムラシス <3940> 、(3)エスクロAJ <6093> 、(4)キリン堂HD <3194> 、(5)リテールPA <8167> 、(6)インテリクス <8940> 、(7)PLANT <7646> 、(8)キング <8118> 、(9)ライフコーポ <8194> 、(10)DDHD <3073> 。
値下がり率上位10傑は(1)SI <3826> 、(2)ダイト <4577> 、(3)ニイタカ <4465> 、(4)黒谷 <3168> 、(5)明光ネット <4668> 、(6)トレファク <3093> 、(7)SHIFT <3697> 、(8)チヨダ <8185> 、(9)SKジャパン <7608> 、(10)トランザク <7818> 。
【大引け】
日経平均は前日比493.93円(2.22%)高の2万2784.74円。TOPIXは前日比37.82(2.46%)高の1573.02。出来高は概算で12億1591万株。東証1部の値上がり銘柄数は2032、値下がり銘柄数は126となった。日経ジャスダック平均は3425.71円(20.24円高)。
[2020年7月13日]
株探ニュース