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【市況】株価指数先物【引け後コメント】都内感染状況を受けたショート積み増しが、引けにかけてのカバーにつながる


大証9月限
日経225 22280 +100 (+0.45%)
TOPIX 1552.0 +8.0 (+0.51%)

 日経225先物は、前日比100円高(+0.45%)の2万2280円で取引を終了。予想を上回った6月の雇用統計を受けた米国市場の流れから買い先行で始まり、日経225先物は2万2300円とシカゴ先物清算値(2万2315円)にサヤ寄せして始まった。その後、寄り付き直後に付けた2万2310円を高値に、じりじりと上げ幅を縮小。前場半ばには、上海指数やハンセン指数が上昇して始まったことを受けて切り返す場面もみられたが、前引けにかけてさらに上げ幅を縮める展開となった。

 前引け後には都内で新たに124人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと伝わると、ランチタイムで下げ幅を広げ、後場寄り付き後には2万2120円まで値を下げている。しかし、市場参加者が限られる中で追随する動きも限られ、上海指数、ハンセン指数の底堅い値動きや指数寄与度の大きいソフトバンクグループ <9984> 、東京エレクトロン <8035> の上昇によって、引けにかけては売り方のショートカバーが強まった。

 東証1部の出来高は10億株に届かず、売買代金は1兆7000億円を下回るなど、約2週間ぶりの薄商いのなか、デイトレードが中心の相場展開となった。寄り付き後はショートの流れとなり、都内の感染状況を受けてショートを積み増し、底堅さが意識されるなかで、引けにかけてショートカバーを迫られた。日経225先物は25日移動平均線に上値を抑えられる形であるが、一方で、5日移動平均線レベルでの底堅さがみられている。

 チャート形状では来週以降はややシグナルが悪化する可能性もあるが、2万2000円近辺では下値は売り込みづらいだろう。手口面ではABNアムロが1240枚程度の売り越しに対して、メリルが980枚程度の買い越し。TOPIX先物ではメリルが1000枚の売り越しに対して、ドイツが800枚程度の買い越しだった。いずれも大きく傾けたポジションはなく、デイトレードが中心だ。

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