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【市況】株価指数先物【昼のコメント】香港市場のほか、米中対立への警戒感が高まる可能性には注意


 日経225先物は11時30分時点、前日比290円高の2万2340円(+1.31%)前後で推移している。米航空大手ボーイングをけん引役とした米国市場の上昇の流れを受けて、日経225先物はギャップスタートから始まり、寄り付きは2万2390円とシカゴ先物清算値(2万2335円)を上回って始まった。その後はこう着感が強まっていたが、中国政府による「香港国家安全維持法」案が可決したと伝わると、警戒視されていた香港市場が落ち着いた動きだったことで、いったんはアク抜けとなり、一時2万2420円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

 前引けの TOPIXは1.21%の上昇となっており、後場は日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えはないだろう。ただし、小幅ながらもグローベックスのNYダウ先物は40ドル高程度で推移しており、売り込みづらくさせよう。もっとも、月末に伴うリバランスが意識されやすく、方向感はつかみづらいところ。また、30日の米国では月末ドレッシングによる売りが続くとみられるが、一方でマイクロンテクノロジーの時間外での上昇を背景としたハイテク株高が意識されやすい。

 短期的な売り仕掛けの動きが出てくる場面においては、ロングスタンスで押し目を狙いたいところであろう。なお、「香港国家安全維持法」可決に伴う香港市場のほか、米中対立への警戒感が高まる可能性があるため、TOPIX先物でのヘッジ売りも考えたい。

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