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【市況】株価指数先物【引け後コメント】日銀のETF買い入り、日経225先物は高値で引ける


大証9月限
日経225 22510 +310 (+1.39%)
TOPIX 1586.0 +14.0 (+0.89%)

 日経225先物は、前日比310円高(+1.39%)の2万2510円と日中取引の高値で取引を終了。寄り付きは2万2440円とシカゴ先物清算値(2万2350円)上回って始まったが、その後はこう着感の強い展開が続き、利食いの流れから前場半ばには2万2290円まで上げ幅を縮めた。ランチタイムは2万2300円を上回っての推移となり、後場についてはTOPIXの前引けの下落率から日銀のETF買い入れも期待しづらくこう着が見込まれていた。しかし、日銀のETF買い入れが観測されたほか、大引けではFTSEによるリバランス需給も入ったことから底堅い展開となった。

 TOPIXの前引けの下落率は0.34%であった。しかし、後場に入っての先物の強さや引け後のクロス取引をみると、ほぼ間違いなく日銀はETFの買い入れを行っている。また、手口においても日経225先物では売り買いともに大きく傾けたところはなく、全体の商いも少ない。一方で、TOPIX先物については、大和が4600枚超を買い越しており、同社経由からETF買い入れが行われたとみられる。

 日銀のETF買い入れでは、直近の0.498%安では入らず、本日の0.34%安では入るなど、タイミングを見極めづらくなっている。そのため、ショート筋にとっては安易に売り仕掛けを行うこともできず、結果的には下を売りづらくなり、相場全体の底堅さにつながる。

 ただ、本日は東京エレクトロン <8035> 、ファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> など値がさ株の一角が日経平均をけん引していた。しかし、東証1部の騰落銘柄は拮抗しており、日経平均の上昇ほど強さは感じられない。インデックスに振らされやすい需給状況であり、指数インパクトの大きい値がさ株やグローベックスのダウ先物などの動向をにらみながらの展開が続きそうである。

 なお、グローベックスダウ先物は現在150ドル高ほどで推移。日経225先物のナイトセッションはこの流れから、2万2600円台に乗せてきている。

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