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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):サムライJP、データセク、テイツー

サムライJP <日足> 「株探」多機能チャートより
■HyAS&C <6192>  240円  +50 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 ハイアス・アンド・カンパニー<6192>がストップ高の240円に買われた。15日の取引終了後、23年4月期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表しており、最終年度に営業利益10億円超(20年4月期1億9300万円)を目指すとしたことが好感された。主力のR+house及びその周辺事業を商品力、会員企業支援、マーケティング活動の3つの側面から強化するほか、次のコアビジネスとして、リフォーム事業、相続不動産事業、住まいづくりの相談窓口事業を育成するとしている。

■コーア商HD <9273>  2,091円  +370 円 (+21.5%)  本日終値
 コーア商事ホールディングス<9273>が急反騰、前日比21.5%高に買われた。15日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月30日付で東証2部から東証1部に指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする動きとなった。同社は、ジェネリック医薬品の原薬販売のほか、製剤の製造・販売も行う。20年6月期連結業績予想は、売上高158億円(前期比3.9%増)、経常利益19億7000万円(同54.3%増)を見込む。また、東証1部指定の承認を受けて、その形式要件である流通株式比率の充足を目的に25万3100株の立会外分売を実施するとあわせて発表した。分売予定期間は6月23日から29日で、分売値段は分売実施前営業日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する。買付申込数量の限度は顧客1人につき4000株(売買単位100株)としている。

■ジェネレーションパス <3195>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 ジェネレーションパス<3195>はストップ高。15日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高が、前年同月比53.1%増の12億3100万円と高成長が続き、単月として過去最高の売上高となったことが好感された。同社は、インテリ屋や家具、生活雑貨などを販売するインターネット通販サイト「リコメン堂」を展開している。

■Abalance <3856>  722円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 Abalance<3856>がストップ高。同社はソフトウェア開発を祖業とするが、現在は太陽光や風力などの再生可能エネルギーや建機販売などを収益源としている。15日取引終了後、感染症対策事業「光触媒ライフ」を新規に展開することを発表、これを手掛かり材料に物色人気化した。同社のグループ会社で光触媒抗菌・抗ウイルス製品の製造販売を行っているが、新事業「光触媒ライフ」は新型コロナウイルス感染症の第2波が懸念されるなか、今後の量産や販路拡大を見据えて立ち上げるとしており、投資マネーの食指を動かす形となった。

■イナリサーチ <2176>  788円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 イナリサーチ<2176>がストップ高。この日の寄り前、同社が国内代理店となっている米サウザン・リサーチ・インスティテュー(SR)が日本でも新型コロナウイルスのワクチン及び治療薬開発を支援する受託試験サービスを行うと発表しており、これが好感された。SR社は、3月に新型コロナウイルスの臨床株を入手し、同ウイルスによる感染症のワクチンおよび治療薬開発を支援する受託試験サービスを展開しており、これまでは欧米からの受託が先行していたが、最近は日本国内からも多数の引き合いがあったという。イナリサーチでは、世界的にも数少ない感染症分野の試験を得意とするCROであるSR社の積極的な活用を推奨するとしているが、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■ウェーブHD <7940>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率9位
 ウェーブロックホールディングス<7940>がストップ高。商いを膨らませ一気に800円近辺まで上値を伸ばした。同社は壁紙や防虫網、食品包装など複合素材の加工販売を行っている。現在、新型コロナ対策でスーパーのレジなどで透明なビニールシートが導入されているが、同社はこのビニールシート(タフニール)を製造販売している。更に安全性の観点から同商品は不燃性もしくは難燃性の物への代替が今後進むことになるが、同社は既にそれに対応した商品を取り揃え、2次的需要を大きく享受する可能性が高い。また、テレワークが推進される一方、従来型のビジネス形態復活で企業への出社も徐々に増えるなか、オフィス向け間仕切りなども展開しており、こちらでも需要を捉える公算がある。株価指標面ではPER7倍弱、PBR0.5倍台、配当利回り4%台と割安感も際立っており、株価の見直し機運が高まっている。

■サムライJP <4764>  124円  +15 円 (+13.8%) 一時ストップ高   本日終値
 SAMURAI&J PARTNERS<4764>が急動意、25日移動平均線を足場にカイ気配で大きく上値を伸ばしてきた。情報システム構築を主力展開するが、企業向け投融資などで収益立て直しを図っている。15日取引終了後、クラウドファンディングの新サービスを開始することを発表、「SAMURAI FUND Lite」というサービスサイトを立ち上げ、投資の体験版という位置づけのもとで投資未経験の人でも気軽に参加可能な形態であることが特長。株価は100円近辺と低位に位置していたこともあって値幅取りを狙った資金が集中した。

■データセクション <3905>  814円  +86 円 (+11.8%)  本日終値
 データセクション<3905>が急反発、11%を超える上昇で800円台を回復した。ビッグデータ分析に強みを持ち、マーケティング支援ツールを企業に提供するほかシステム開発やコンサルティング事業を展開、人工知能(AI)分野を深耕し時代のニーズを捉えている。業績は増収基調を維持しているものの利益が低迷しているが、AI関連の雄として中期成長期待が強い。小売業向け店舗内カメラデバイスによる営業支援ツールも展開し、アフターコロナで流通業界デジタルシフトの担い手としても注目される。株価は3月23日をターニングポイントに5日移動平均線をサポートラインとする極めて強い上昇チャートを形成中、前日に大陰線を引いたもののトレンドは崩れていない。

■テイツー <7610>  77円  +8 円 (+11.6%)  本日終値
 テイツー<7610>が急反発。午前9時ごろ、年商20億円を目指すモバイル商材の全店展開を完了したと発表しており、これが好感された。同社では、スマートフォン、タブレットを中心とした中古モバイル商材の店頭買い取りを19年9月から開始していたが、販売についても全店舗での展開が完了したという。中古モバイル商材については同社の中期経営計画で、23年2月期に20億円規模の売上高を目指しており、主力の取扱商材として成長させるとしている。

■ディー・ディー・エス <3782>  256円  +25 円 (+10.8%)  本日終値
 ディー・ディー・エス<3782>が大幅高で4日ぶりに反発。15日の取引終了後、同社の「多要素認証基盤 EVE MA」が、和歌山県紀の川市の職員パソコンにおけるログオン認証に採用されたと発表しており、これが好感された。「EVE MA」は、各種システムに対するパスワードでの本人認証を、生体(指紋、顔、指静脈、手のひら静脈)、ICカード(FeliCa、MIFARE、マイナンバーカード)、パスワードを用いた多要素認証方式に置き換える認証基盤。今回、紀の川市が導入したことで、マイナンバーカードを活用してWindowsログオン認証やアプリケーションなどへのログイン認証が可能となり、生体情報やパスワードなど他の認証要素と組み合わせることで、「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に示される二要素認証にも対応するとしている。

●ストップ高銘柄
 ネクスグループ <6634>  218円  +50 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値
 フィードフォース <7068>  2,634円  +500 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 マクビープラ <7095>  3,860円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 テモナ <3985>  888円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 古河電池 <6937>  1,792円  +300 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 など、23銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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