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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Hamee、古河池、新光電工

Hamee <日足> 「株探」多機能チャートより
■Hamee <3134>  1,898円  +321 円 (+20.4%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 Hamee<3134>が急反騰。前週末12日の取引終了後に発表した21年4月期連結業績予想で、売上高128億3200万円(前期比13.3%増)、営業利益17億7800万円(同1.9%増)、純利益12億6000万円(同18.5%増)を見込み、年間配当は前期比1円増の8円を予定していることが好感された。コマース事業で9月に見込まれる新型iPhone商戦や5G端末リリースなどでさまざまな事業機会が見込まれることに加えて、プラットフォーム事業が国内EC市場の拡大や新型コロナウイルス感染症の拡大に起因するデジタルシフトが追い風となり、引き続き拡大が見込まれることが牽引する。その他セグメントで先行投資の増加を見込むものの、増収効果で吸収する見通しだ。なお、20年4月期決算は、売上高113億2500万円(前の期比9.9%増)、営業利益17億4400万円(同50.0%増)、純利益10億6400万円(同29.5%増)だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり消費」の顕著化や、購買行動におけるEC利用の拡大でコマース事業、プラットフォーム事業ともに計画を上回り、営業利益は従来予想の14億2700万円を上回った。

■古河電池 <6937>  1,492円  +124 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 古河電池<6937>が急伸。従来のリチウムイオン電池と比較して導入・運用コストを半分以下に抑えたバイポーラ型蓄電池を開発したとの発表を受け急速人気化したが、足もとは需給相場が加速している。前週末まで4日連続ストップ高で、この間に株価は倍化した。きょうは上限値幅が300円から600円に拡大する措置がとられ、株価は最大で1968円まで上値を伸ばす余地がある。

■ヤーマン <6630>  813円  +60 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ヤーマン<6630>が大幅反発し、年初来高値を更新した。前週末12日の取引終了後、21年4月期の連結業績見通しを発表しており、売上高260億円(前期比13.2%増)、営業利益26億円(同3.9%増)、純利益15億2600万円(同15.4%増)と増収増益を見込んでいることが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が第2四半期まで継続するものとする一方で、足もと消費行動の変化に合わせてオンライン販売に注力する。また、中国におけるオンライン販売が好調さを維持していることから、ニーズに合った製品の投入と広告宣伝の強化により、売り上げの更なる伸長を図る。なお、20年4月期決算は、売上高229億7500万円(前の期比15.7%減)、営業利益25億400万円(同56.1%減)、純利益13億2200万円(同62.6%減)だった。

■ベース <4481>  4,465円  +290 円 (+7.0%)  本日終値
 ベース<4481>が急反騰。前週末12日の取引終了後、第2四半期累計(1~6月)連結業績予想について、売上高を53億9400万円から60億300万円へ、営業利益を9億4000万円から12億400万円へ、最終利益を6億4200万円から8億500万円へ上方修正したことが好感された。引き続きIT投資需要が好調だったことに加えて、想定していなかった案件への参画や領域の拡大が寄与した。なお、前年同期は四半期決算を開示していないため比較はない。

■新光電気工業 <6967>  1,464円  +81 円 (+5.9%)  本日終値
 新光電気工業<6967>が急反発し年初来高値を更新した。前週末12日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高1711億円(前期比15.3%増)、営業利益107億円(同3.3倍)、純利益70億円(同2.6倍)と、大幅増益を見込むとしたことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大により自動車向けなどは需要減少の影響を受けることが想定されるとしているが、高丘工場(長野県中野市)などで大型の設備投資を展開してきたフリップチップタイプパッケージの生産ラインが年度後半から量産稼働を開始することを予定していることに加え、テレワークやオンライン学習の需要増加などを背景にパソコン向けの販売が堅調に推移し、同製品の売り上げ増加が見込まれることが業績を牽引する。また、今期から新井工場(新潟県妙高市)で新ラインの稼働が開始した先端メモリー向けプラスチックBGA基板の増収や、サーバーなどのCPU用のヒートスプレッダー及び半導体製造装置市場向けのセラミック静電チャックなどの受注増を見込んでいるという。

■JMホールディングス <3539>  2,711円  +54 円 (+2.0%)  本日終値
 JMホールディングス<3539>が7日ぶりに反発。同社は12日取引終了後に、20年7月期第3四半期累計(19年8月~20年4月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比32.3%増の47億9100万円となり、通期計画49億3700万円に対する進捗率は97.0%に達した。売上高は同13.3%増の943億7400万円で着地。主力のスーパーマーケット事業で、既存店の売り上げが堅調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■エフピコ <7947>  7,990円  +130 円 (+1.7%)  本日終値
 エフピコ<7947>が反発。前週末12日の取引終了後、積水ヒノマル(熊本市中央区)からプラスチック製食品容器の製造・販売を行う成形品事業を10月1日付で譲受すると発表しており、これが好感された。積水ヒノマルの成形品事業は練り物、塩干、明太子など水産物向け製品ラインアップを取り揃えさまざまな食品加工業者と取り引きがあるため、エフピコにとっては新たな販売ネットワークの拡大が見込まれるという。また、譲受によるスケールメリットを生かした原材料の調達コスト削減、製造技術の融合による生産コストの削減や設備の稼働率向上などのシナジーも期待できるという。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■シナネンHD <8132>  2,585円  +9 円 (+0.4%)  本日終値
 シナネンホールディングス<8132>が4日ぶりに反発。この日の日本経済新聞電子版で、「小型風力発電事業へ参入する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、21年度に防犯カメラやWi―Fiの通信機能が付いた小型発電機の販売を始めるという。グローバルエナジー(浜松市浜北区)が開発した出力500ワットの小型風力発電機を用い、公園や災害時の避難場所への設置を見込むとしている。

■メガチップス <6875>  2,071円  +6 円 (+0.3%)  本日終値
 メガチップス<6875>が大幅高で年初来高値を更新、13週・26週移動平均線のゴールデンクロスも示現し中長期トレンドの上昇展開を明示している。特定用途向けLSIの製造を手掛けるファブレスメーカーで任天堂<7974>向けを主力としている。任天堂はウィズコロナの環境で収益を伸ばす可能性が高いとみられており、直近は外国証券が強気リポートを作成するなど株価面でも追い風が強い。同社はその任天堂関連として恩恵を受ける企業としてマーケットの視線が集まった。

■スマレジ <4431>  3,295円  -700 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値
 12日に決算を発表。「今期経常は10%減益へ」が嫌気された。
 スマレジ <4431> [東証M] が6月12日大引け後(15:30)に決算を発表。20年4月期の経常利益(非連結)は前の期比84.1%増の7億5100万円に拡大したが、21年4月期は前期比9.7%減の6億7800万円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒スマレジの詳しい業績推移表を見る

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