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【通貨】今日の為替市場ポイント:ウイルス感染増加を警戒してリスク選好的なドル買い抑制も


12日のドル・円は、東京市場では106円59銭から107円33銭まで反発。欧米市場でドルは107円14銭まで売られた後、107円55銭まで反発し、107円37銭で取引終了。

本日15日のドル・円は、107円台で推移か。新型コロナウイルスの感染流行が短期間で終息する可能性は低いとみられており、リスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がある。

報道によると、米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は6月12日、一部の州で新型コロナウイルス感染入院者数が増えていることについて、「強力な感染者追跡措置が講じられなければ制御不能となる可能性がある」との見方を示した。報道によると、テキサス州とノースカロライナ州の入院比率は、新型コロナウイルス感染が始まって以来の最高となったもようだ。感染者の致死率は両州ともに低水準とされているが、警戒を要する状況が続いている。

市場関係者の間からは、「経済活動の再開によってウイルス感染が再び増加することは想定内だが、感染者数が想定を超えた場合、経済活動はある程度抑制される可能性が高い」との声が聞かれている。ファウチ所長は経済封鎖を再度実施することについては言及していないものの、経済活動の拡大ペースを緩める必要性については認めているとみられており、トランプ政権の対応が注目される。

《CS》

 提供:フィスコ

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