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【市況】株価指数先物【引け後コメント】米国市場の下落を受けた波乱のSQに警戒が必要


大証6月限
日経225 22550 -470 (-2.04%) 9月限
TOPIX  1591.0 -28.0 (-1.72%) 9月限

 日経225先物(9月限)は、前日比470円安(-2.04%)の2万2550円で取引を終了。米連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた米国市場の弱い流れから売りが先行し、寄り付きは2万2750円とシカゴ先物清算値(9月限:2万2795円)を下回って始まった。前場半ばには2万2940円まで下げ幅を縮める場面もみられたが、その後は2万2850円を挟んで前場を折り返すと、後場は急速に下げ幅を広げる展開となり、大引け間際には一時2万2459円(ストラテジー取引のため)まで下げ幅を広げた。

 前場段階で底堅さがみられていたほか、前引けのTOPIXが0.88%の下落だったこともあり、日銀のETF買い入れ観測から底堅い展開が意識されていた。足元の上昇で過熱感が警戒されていたこともあり、SQを前にポジションを若干解消する流れは想定されていたが、グローベックスのダウ先物が400ドルを超える下落で推移していたほか、米国の新型コロナ感染者200万人突破との報道が、より利益確定を急がせた形であろう。

 SQ週でもあり、ロールオーバーが中心の商いの中、利益確定を急ぐインデックス売りが集中したことで、より値幅が出たようである。また、足元の上昇において、レバETFを手当てする先物買いが大引けにかけて指数を押し上げる一因だったが、本日は大幅下落に対する先物の売り需要が発生する形となり、これも指数を押し下げる形となった。

 良好な需給状況からSQは2万3000円近辺での着地が期待されていたが、ダウ先物が大幅下げとなる中で、ナイトセッションでの一段の下げが意識されやすい。そのため、レンジを切り下げる形での波乱のSQには警戒が必要である。なお、先物の手口ではロールオーバーが中心みられるが、引け後のクロスの取引から推測すると、1000億円程度の買い入れを行ったとみられる。

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