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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):PCIHD、T-BASE、MRT

PCIHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディー・エル・イー <3686>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 ディー・エル・イー<3686>が値幅制限いっぱいの80円高は555円に買われた。前週末まで4日連続のストップ高を演じており、きょうで5日連続のストップ高となるが、大量の買い注文が入り前引け時点ではカイ気配で値がつかない状態にある。今月1日取引終了後に、音楽を主体とする米国の短編動画ソーシャルメディアプラットフォーム「TRILLER」を運営する米トリラー社に出資することを決定したと発表したことが人気化の発端だが、既に需給相場の様相で「理屈では説明のつかない状況」(国内ネット証券アナリスト)にある。一方、同社の親会社である朝日放送グループホールディングス<9405>も、含み益拡大を材料に買いが集まりストップ高は150円高の956円に買われる人気となっている。

■PCIホールディングス <3918>  1,126円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 PCIホールディングス<3918>に人気集中、ストップ高の150円高は1126円でカイ気配に張りついている。新型コロウイルスナ収束後の世界では産業構造のデジタル化が加速する公算が大きいとみられているが、法案成立で政府が本腰を入れるスーパーシティ構想では自動運転分野も普及に向け関連各社が注力の構えをみせることが予想された。そのなか、同社は自動車向け組み込みソフトの受託開発で高実績を有し、高速で移動する自動車間の通信を可能とするプラットフォームの開発を行っていることもあって、関連有力株として頭角を現している。サイバー攻撃に対応する情報セキュリティービジネスにも精通している。

■ワッツ <2735>  888円  +87 円 (+10.9%)  本日終値
 ワッツ<2735>は大幅反発。前週末5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、100円ショップ直営店の既存店売上高が前年同月比16.0%増と2ケタ増で7カ月連続プラスとなったことが好感された。なお、全社ベースでは同7.9%増と4カ月連続でプラスとなった。

■TOKYO BASE <3415>  380円  +34 円 (+9.8%)  本日終値
 TOKYO BASE<3415>が急反発。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比43.2%減となったものの、4月の52.8%減から減収率が縮小していることが好感されたようだ。5月は引き続き緊急事態宣言により実店舗は臨時休業していたものの、緊急事態宣言解除後に随時営業を再開したことが寄与した。また、クーポン・タイムセールなどの販売強化施策により、ECの既存店売上高は同25.4%と4月の17.7%増を上回った。

■MRT <6034>  1,525円  +120 円 (+8.5%)  本日終値
 MRT<6034>が高い。前週末5日の取引終了後、塩野義製薬<4507>が研究用試薬として販売する「新型コロナウイルス IgG/IgM抗体検出キット」に関して販売契約を締結したと発表しており、これが好感された。同製品は、塩野義がMRTの出資先であるマイクロブラッドサイエンス(東京都千代田区)との業務提携を経て、国内での実用化に向けて検討してきた抗体検出用キット。10分で測定結果の判定が可能であることや、目視判定のため専用の測定機器が不要であること、血清・血漿・全血のいずれの検体でも測定可能であることなどが特徴という。なお、20年12月期業績への影響については精査中としている。

■ITbook <1447>  538円  +39 円 (+7.8%)  本日終値
 ITbookホールディングス<1447>がカイ気配スタート、気配値のまま25日移動平均線から大きく上放れ500円台を回復した。ITコンサルティングやシステム開発のほか、地盤調査・改良ビジネスなどを展開するが、官公庁案件に強く、政府が主導するマイナンバー活用促進では重要なポジションを担っている。前週末5日に発表した21年3月期業績予想は売上高が前期比21%増の256億7300万円、営業利益は同2.1倍の3億2400万円と大幅な伸びを見込んでおり、これを材料視する買いを呼び込んでいる。同社は中期的な経営目標として、積極的なM&Aも視野に入れた事業規模の拡大などにより「売上高1000億円企業」を目指す方針を掲げている。

■リバーエレテック <6666>  583円  +40 円 (+7.4%) 一時ストップ高   本日終値
 リバーエレテック<6666>がカイ気配で水準を切り上げ、一時ストップ高に買われた。水晶振動子を主力とする電子部品メーカーで、次世代通信規格「5G」向けなどで商機拡大が期待されている。前週末5日取引終了後、使用温度200℃対応のGTカット水晶発振器「GTXO-04」を開発し既に生産を開始、サンプル出荷に対応していることを発表した。自動車のエンジンルームや通信基地局向けなど過酷な温度環境での需要が見込まれ、今後の需要開拓に期待が募っている。

■PALTEK <7587>  558円  +36 円 (+6.9%)  本日終値
 PALTEK<7587>が高い。正午ごろ、ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>などと共同で、農業機械や建設機械、搬送ロボット向けにAIによる安全・遠隔・自動化ソリューション開発を促進する車両AI EVK(評価キット)を開発したと発表しており、これが好感された。今回開発した車両AI EVKは、機器をネットワークやワイヤレスにつなげるハード・ソフトウェアの技術を核とした研究開発型企業のサイレックス・テクノロジー(京都府精華町)が提供する働く車向け映像対応CAN/無線LANブリッジ「GDM-3250」と、PALTEKが提供するDMPのAIプロセッサIP「ZIA DV720」を搭載した「ZIA C3 Kit」を連携させたもので、車両の自動搬送の開発をサポートするという。PALTEKではきょう受注を開始し、7月から順次出荷する予定としている。

■ロジザード <4391>  1,851円  +113 円 (+6.5%)  本日終値
 ロジザード<4391>が4日ぶりに反発。この日、クラウド型店舗在庫管理システム「ロジザードZERO-STORE(ゼロストア)」が、IT導入補助金2020の対象ツールになったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などがITツール(ソフトウェア、サービスなど)を導入する経費の一部を補助することで、業務効率化や売り上げアップのサポートを行うもので、同社のツールが対象となるのは、クラウド型在庫管理システム「ロジザードZERO」に続いてのこと。今回の認定により、「ロジザードZERO-STORE」導入の障壁が下がることになり、商機の拡大が期待されている。

■Hamee <3134>  1,592円  +94 円 (+6.3%)  本日終値
 Hamee<3134>は後場上げ幅を拡大。前引け後、連結子会社Hameeコンサルティングが、Shopify(ショッピファイ)出店者向け楽天市場構築支援プランと国内モール出店者向けモール構築支援プランの提供を開始したと発表しており、これが好感された。同サービスは、Shopifyの「楽天市場」販売チャネル連携がリリースされたことに伴い、Shopify出店企業からの楽天市場の店舗構築に関する問い合わせが増えたことに対応。EC事業者への更なる販売チャネル拡大のサポート強化を目的に提供を開始したという。

●ストップ高銘柄
 ハウテレビジョン <7064>  2,350円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 オウケイウェイヴ <3808>  614円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 朝日放送HD <9405>  956円  +150 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 AI inside <4488>  32,900円  +5,030 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 イメージ情報開発 <3803>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、17銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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