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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):国際石開帝石、日本航空、レーザーテク

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■gumi <3903>  1,033円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 gumi<3903>がストップ高で年初来高値を更新した。前週末5日取引終了後、集計中の20年4月期の連結業績予想について、売上高が194億6700万円から198億2700万円(前の期比6.7%減)、営業利益が16億9700万円から22億2500万円(前の期は14億3000万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。既存の主力タイトルが好調さを維持しているほか、昨年11月14日に配信を開始した「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」(スクウェア・エニックス配信)がグローバル的に好調に推移したことが貢献した。また、費用対効果を重視したプロモーション施策の実施による広告宣伝費の減少なども増益に寄与した。

■朝日ネット <3834>  1,366円  +165 円 (+13.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 朝日ネット<3834>が続急騰。一時18%高の1417円と値を飛ばし、上場来高値を連日で更新した。独立系のインターネット接続サービス大手で「ASAHIネット」を運営するが、企業のリモートワーク導入やIoT普及を背景に法人向けで需要獲得が進展し業績を後押ししている。ここ最近は、リモート需要がビジネスだけでなく冠婚葬祭にまで広がっており、ネット接続ニーズの急拡大が中期的に同社の商機につながるとみられている。また、クラウド型教育支援サービス「manaba」を展開しており、オンライン教育の市場拡大でこちらも収益貢献が期待される状況にある。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,579円  +138 円 (+9.6%)  本日終値
 ソリトンシステムズ<3040>が急反発、一時11%を超える上昇で1601円まで上値を伸ばし年初来高値を更新した。時価は2018年5月以来約2年ぶりの高値圏に浮上している。売上高の9割をITセキュリティー部門で占める。新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、企業のテレワーク導入が加速するなか、従業員が私物の情報端末などを業務に使うBYOD(ブリング・ユア・オウン・デバイス)にも対応したソリューション「SecureAccess」を展開しており、注目を集めている。文部科学省が主導するGIGAスクール構想では、強固な無線LAN認証が可能な「NetAttest」シリーズをリリース、こちらも注目度が高い。

■国際石油開発帝石 <1605>  805円  +39 円 (+5.1%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が続急伸。一時5%を超える上昇で800円台に乗せたほか、石油資源開発<1662>やJXTGホールディングス<5020>などが軒並み上昇した。世界経済の再生期待を背景に、ここにきて原油市況の戻り足が顕著だ。WTI原油先物価格は前週末終値ベースで2ドルを超える大幅高で1バレル=40ドル台目前まで水準を切り上げた。これを背景に米国株市場ではエネルギーセクターに買いが集まり、エクソンモービルが8%超の急騰をみせたほか、シェブロンも活況高を演じた。東京市場でも原油市況上昇が株価にポジティブに働く資源開発や石油関連に投資マネーが誘導された。

■三菱UFJ <8306>  483.2円  +20.6 円 (+4.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が5日続伸とメガバンクの戻り足が強まったほか、第一生命ホールディングス<8750>など生保株も大幅に買い優勢の展開となった。前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が軒並み上昇し、NYダウの大幅高を後押しした。新型コロナウイルスの感染拡大による景気の落ち込みも、トランプ政権の財政出動やFRBの超金融緩和政策を背景に回復色を強め、前週末に発表された5月の米雇用統計は大方の予想を覆す好調な内容だった。これを受けて米10年債利回りも急上昇、前週末終値ベースで0.9%台に乗せてきた。東京市場でも米国事業を展開する金融セクターの株価に追い風となった。

■セリア <2782>  3,670円  +145 円 (+4.1%)  本日終値
 セリア <2782> [JQ]が大幅反発。前週末5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比8.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同8.0%増と大幅に伸長したほか、前月に落ち込んだ客数も同0.3%増と微増となった。なお、全社売上高は同12.5%増だった。

■日本航空 <9201>  2,448円  +71 円 (+3.0%)  本日終値
 空運株が高い。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>が続伸し、ともに売買代金上位に顔を出した。5日の米国市場で、アメリカン航空グループやデルタ航空、ユナイテッド・コンチネンタルといった空運株が上昇。米景気回復に伴い、空運需要の回復期待が浮上しており、アメリカン航空グループが7月から国内線の便数を大幅に増やすと発表したことなどが評価された。これを受け、週明けの東京市場でも空運株に連想買いが流入した。コロナショックで空運株は、旅客需要の減少懸念で株価は急落しただけに、市場にはリバウンド狙いの買いが入った様子だ。

■レーザーテック <6920>  9,660円  +210 円 (+2.2%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が大幅高で上場来高値を更新したほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が軒並み高に買われた。世界的な景気底入れ期待が半導体市況の回復思惑にもつながっており、前週末の米国株市場ではアプライドマテリアルズやマイクロンテクノロジーなどをはじめ半導体関連株が一斉高、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4連騰で史上最高値を更新した。東京市場でもこの流れが波及し、海外投資家などの実需買いが株価を押し上げる格好となった。

■トヨタ自動車 <7203>  7,167円  +100 円 (+1.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が揃って上値指向を強めた。世界的な株高に加え、リスクオンの波は為替市場にも及び、ここにきてドル買い・円売りの流れが顕著となっている。足もとは1ドル=109円台後半まで円安が進行しており、これを受けて輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株は輸出採算改善の思惑から買いを引き寄せる形となった。トヨタの21年3月期想定為替レートは1ドル=105円で実勢よりも4円以上円高に設定されており、大幅な差益が生じる。

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