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【通貨】今日の為替市場ポイント:リスク回避的な円買いは一段と抑制される可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

4日のドル・円は、東京市場では108円81銭から109円15銭まで上昇。欧米市場でドルは108円62銭から109円20銭まで上昇し、109円18銭で取引終了。

本日5日のドル・円は、主に109円台前半で推移か。ユーロ圏経済の持ち直しや米長期金利の上昇を受けて、リスク回避的な円買いは一段と抑制される可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)は4日に開いた理事会で、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れ規模を6000億ユーロ増額すること、買い入れ期間を当初予定から6カ月延長することを決定した。報道によると、買い入れ規模の拡大についてドイツとフランスは小規模の拡大を提案したもようだ。買い入れ規模の増額幅については、5000億ユーロから7500億ユーロの範囲で議論されたようだ。買い入れ額は大方の市場予想を上回る規模に拡大されており、ドイツやフランスはこれを了解したことになる。

なお、ドイツ連立政権は300億ユーロ規模の景気刺激策で合意しており、一時的な消費税減税が実施される。ドイツによる積極的な財政支出は世界経済の再起動に寄与するとの見方も出ているが、市場関係者は財政出動を巡る日本の新たな対応に注目している。

《CS》

 提供:フィスコ

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