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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、欧米株高や円安が追い風も上値は重い (6月4日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22885.14
高値  22907.92(09:00)
安値  22501.81(12:32)
大引け 22695.74(前日比 +81.98 、 +0.36% )

売買高  15億1632万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆6913億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続伸、欧米株高に追随も上値重い展開
 2.米経済指標を受けた景気底入れ期待や円安がプラス材料に
 3.騰落レシオなどテクニカル指標の過熱感を警戒する動きも
 4.後場はECB理事会での金融緩和策を期待した買いを誘導
 5.主力株は強さ発揮も、値上がり銘柄数と値下がり数が拮抗

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比527ドル高と3日続伸した。米国の5月ADP雇用統計やISM非製造業指数が市場予想を上回ったことが好感され買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価が前日終値を挟み方向感の定まらない動きをみせたが、後場は主力株などに買いが集まりプラス圏で引けた。

 4日の東京市場は、前日の欧米株高を受け、リスク選好ムードのなか始まり、寄り付き直後に日経平均が2万2900円台に乗せる場面があったが、その後は個人投資家を中心とする利益確定売りに値を消し、一時はマイナス圏で推移する場面もあった。米国の経済指標を受けた景気底入れ期待や為替の円安進行がポジティブ材料となる一方、騰落レシオやRSIなどのテクニカル指標が過熱ゾーンにあり高値警戒感も募っている。日本時間今晩に予定されるECB理事会の結果を前に金融緩和策の強化に動くとの思惑が全体指数を支え、後場は再びプラス圏に切り返したが上値も重かった。東証1部の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がいずれも1000を超え、ほぼ拮抗する状況となっている。

 個別では、個別ではソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>も買いが優勢だった。HOYA<7741>が強く、NEC<6701>も上値を指向した。アイティメディア<2148>が急騰、ディー・エル・イー<3686>がストップ高、ダブル・スコープ<6619>、内田洋行<8057>も値幅制限上限に買われた。インターネットイニシアティブ<3774>、北の達人コーポレーション<2930>も活況高。
 半面、武田薬品工業<4502>が軟調、富士フイルムホールディングス<4901>も冴えない。オリエンタルランド<4661>も売りに押された。SUBARU<7270>も軟調。GMOクラウド<3788>も売りに押された。レオパレス21<8848>が急落、フォーラムエンジニアリング<7088>も大幅安、アイスタイル<3660>も大きく水準を切り下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、KDDI <9433> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約48円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503> 、武田 <4502> 、電通グループ <4324> 、エーザイ <4523> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約19円。

 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)食料品、(3)精密機器、(4)保険業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)空運業、(3)石油石炭製品、(4)鉄鋼、(5)繊維製品。

■個別材料株

△クシム <2345> [東証2]
 ネクスグループとの関係を強化。
△アイケイ <2722> [東証2]
 5月度売上高14.6%増で3ヵ月連続プラス。
△PRTIME <3922>
 プレスリリース配信サービスの利用企業数が4万社を突破。
△マナック <4364> [東証2]
 Etakの界面活性剤が新型コロナウイルスに有効。
△オンコリス <4588> [東証M]
 テロメライシンがオーファンドラッグに指定。
△ヘリオス <4593> [東証M]
 独自のUDC研究株が完成。
△内田洋 <8057>
 20年7月期営業利益予想を上方修正。
△スカパーJ <9412>
 前期経常を4%上方修正。
△藤久 <9966>
 今期経常を一転黒字に上方修正。
△小僧寿し <9973> [JQ]
 5月売上高が4割超える高成長。

▼RVH <6786> [東証2]
 株主優待制度を廃止。
▼アイリック <7325> [東証M]
 株主優待制度の変更を発表。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)DLE <3686> 、(2)ITメディア <2148> 、(3)WSCOPE <6619> 、(4)内田洋 <8057> 、(5)藤久 <9966> 、(6)システムソフ <7527> 、(7)エスクロAJ <6093> 、(8)本多通信 <6826> 、(9)IIJ <3774> 、(10)北の達人 <2930> 。
 値下がり率上位10傑は(1)レナウン <3606> 、(2)レオパレス <8848> 、(3)ランド <8918> 、(4)フォーラムE <7088> 、(5)KeePer <6036> 、(6)アイスタイル <3660> 、(7)ウチヤマHD <6059> 、(8)ツナグGHD <6551> 、(9)共栄タ <9130> 、(10)Hamee <3134> 。

【大引け】

 日経平均は前日比81.98円(0.36%)高の2万2695.74円。TOPIXは前日比4.74(0.30%)高の1603.82。出来高は概算で15億1632万株。東証1部の値上がり銘柄数は1032、値下がり銘柄数は1026となった。日経ジャスダック平均は3432.81円(5.28円安)。

[2020年6月4日]


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