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【市況】株価指数先物【引け後コメント】米ISM製造業景況指数の改善に期待


大証6月限
日経225 22120 +310 (+1.42%)
TOPIX 1573.0 +14.0 (+0.89%)

 日経225先物は、前日比310円高(+1.42%)の2万2120円で日中取引を終了。白人警官による黒人暴行死への抗議デモが全米各地に拡大しており、経済再開計画の延期検討も警戒視されるなか、寄り付きは2万1870円とナイトセッションの終値(2万2000円)を下回って始まった。しかし、抗議デモ拡大を警戒する動きは限られ、寄り付き直後に付けた2万1860円を安値に、その後は強い動きとなった。警戒されていたトランプ大統領の会見において、中国への制裁が発表されなかったことで過度な米中対立への警戒感が後退した。

 朝方こそ弱い動きをみせていたグローベックスのNYダウ先物が上昇に転じたほか、上海指数、ハンセン指数ともに強いスタートとなったことを受け、前引け前には一時2万2170円まで上げ幅を広げる場面がみられた。しかし、後場はこう着感が強まり、2万2000円を挟んでの推移が続いた。本日も指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> 、東京エレクトロン <8035> などが日経平均をけん引する形となった。しかし、東証1部の売買代金は先週末のほぼ半減と低水準であり、225型のインデックス買いが薄商いの中で指数を押し上げた形である。なお、手口面では目立った傾きはなく、TOPIX先物でメリル、UBSの売り越しが若干目立った程度である。

 ナイトセッションの日経225先物は、2万2170円と日中高値で始まり、その後も高値圏での推移が継続。グローベックスのNYダウ先物は100ドル高程度で推移している。週明けの米国では5月ISM製造業景況指数が発表される。好不調の判断の分かれ目とされる50を大きく下回るものの、前月比では改善が見込まれているとの見方がコンセンサスだろう。抗議デモ拡大は不安視されるが、景況感が底打ちから改善に向かうことが示唆されるようであれば、市場にとってはサポート要因になりそうである。

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