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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイロムG、フロンテオ、UTグループ

アイロムG <日足> 「株探」多機能チャートより
■曙ブレーキ工業 <7238>  241円  +50 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 曙ブレーキ工業<7238>がストップ高。5月29日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常損益は11億2100万円の黒字(前の期は28億800万円の赤字)に浮上して着地。従来予想の4億円の黒字を大幅に上回っており、これを好感する買いが向かった。北米や中国向けの大幅な受注減少で売上高は2割減少したものの、日本での固定費削減や北米での人員適正化、経費削減などの構造改革効果で採算は大きく改善した。また、非開示としていた最終損益は取引金融機関からの債務免除益560億円などを計上したことで、248億5500万円の黒字(前の期は182億6400万円の赤字)となった。なお、21年3月期の業績見通しについては配当(無配)以外は開示しなかった。

■アイロムグループ <2372>  2,788円  +500 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 アイロムグループ<2372>がストップ高の2788円に買われた。化学工業日報が29日、「開発中の新型コロナウイルスワクチンについて6月にも非臨床試験を開始する」と報じており、これが好材料視された。記事によると、日本と中国で試験を行い、マウスを用いた中和抗体誘導能試験などを実施するという。その結果を踏まえて、早ければ夏にも第1相臨床試験に入るとしている。

■FRONTEO <2158>  906円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 FRONTEO<2158>の上げ足が止まらない。前週末まで2営業日連続のストップ高と異彩人気となったが、きょうもストップ高に買われた。前週末5月29日取引終了後、中外製薬<4519>と創薬支援AIシステムの利用についてライセンス契約を締結したことを発表、これが株価を改めて刺激する格好となった。FRONTEOの自然言語AI「コンセプト・エンコーダー」を活用したシステムが中外薬の創薬プロセスに使われることで、投資マネーの新たな買いの根拠となっている。

■トリケミカル研究所 <4369>  11,860円  +1,170 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 トリケミカル研究所<4369>は大幅続伸。29日の取引終了後、第1四半期(2~4月)連結決算を発表しており、売上高22億8700万円(前年同期比10.3%増)、営業利益7億1300万円(同21.8%増)、純利益8億6400万円(同21.9%増)と大幅増益となり、これが好感された。5GやIoTなどによる半導体市場の中長期的な成長が見込まれるなか、日本・台湾・韓国を中心とする東アジア地域の需要増加に対応すべく、生産設備の導入や人員増強など体制の強化と効率化に取り組んだことが奏功した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高91億5000万円(前期比10.7%増)、営業利益23億7000万円(同1.9%増)、純利益29億4000万円(同横ばい)の従来見通しを据え置いている。

■アスクル <2678>  3,580円  +330 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 アスクル<2678>が3日ぶりに急反発。同社は5月29日取引終了後に、5月度の月次業績(4月21日~5月20日)を公表。食品や衛生関連用品の販売増などを背景に、個人向けサービス「LOHACO」の売上高が前年同月比25.1%増の47億9900万円と、8カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。5月度の単体売上高は同1.1%減の243億1000万円となり、前月(1.6%減)と比べて減少幅が縮小。主力のBtoB事業の売上高(稼働日修正後)は同15.6%減の195億1000万円となったが、39県の緊急事態宣言解除後(5月15~20日)では同11.6%減と回復傾向がみられる。

■エンプラス <6961>  2,519円  +218 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 エンプラス<6961>が大幅反発。前週末29日の取引終了後、上限を20万株(発行済み株数の1.62%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は6月1日から9月30日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするのが目的としている。同時に、DNAチップ研究所<2397>との資本・業務提携を解消した。両社は14年12月から資本・業務提携関係にあったが、協業を通じて一定の成果が得られたと判断した。また、資本提携の解消に伴い、保有しているDNAチップ株84万8000株(発行済み株数の16.48%)を順次、市場売却する予定としており、売却益への期待感も買いにつながったようだ。

■Genky <9267>  3,065円  +224 円 (+7.9%)  本日終値
 Genky DrugStores<9267>が3日続伸し、新値追いとなった。同社は5月29日取引終了後に、5月度の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比27.0%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店のうちR店(標準化された300坪のレギュラー店)は同34.0%増、大型店は同20.6%増に伸長した。なお、全店ベースの売上高は同40.4%増だった。

■UTグループ <2146>  2,175円  +155 円 (+7.7%)  本日終値
 UTグループ<2146>が4日ぶりに急反発。同社はきょう、日立製作所<6501>のグループ会社である水戸エンジニアリングサービス(茨城県ひたちなか市)の全株式を取得し、子会社化すると発表。日立グループとの関係強化や技術者派遣領域の拡大につながるとして材料視されたようだ。水戸エンジニアリングサービスは、エレベーターやエスカレーターの設計・製造業務、支援及び据え付け前の事前組み立て作業ならびに据え付け工事などの高い技術を要するエンジニア派遣・請負業務を行っている企業。取得価額は非公表で、株式譲渡実行日は7月1日を予定している。また同社は5月29日取引終了後に、みずほ銀行や三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、横浜銀行からの借り入れにより計50億円の資金調達を実施すると発表。今後の事業展開における機動的、安定的な資金運用及び新型コロナウイルスの影響による市場環境の変化に備え、財務基盤の安定化を図ることを主な目的としており、借入実行日はいずれも6月30日となっている。

■ブシロード <7803>  2,515円  +170 円 (+7.3%)  本日終値
 ブシロード<7803>は大幅続伸。前週末29日の取引終了後、IGポート<3791>100%子会社で、電子コミックの配信サービス「マンガドア」を運営するリンガ・フランカの株式の50.0%を6月1日付で取得し、持ち分法適用関連会社化すると発表したことが好感された。今回の資本提携は、グループはメディアミックス機能を拡充し、重点領域であるデジタル領域を強化することが目的。また、この提携を皮切りにリンガ・フランカの親会社であるIGポートと協調を図るとしている。取得価額は1億5000万円。なお、20年7月期業績への影響は軽微としている。

■ユニバーサル <6425>  2,258円  +148 円 (+7.0%)  本日終値
 ユニバーサル<6425>が急反発。5月29日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結経常損益が29億1400万円の黒字(前年同期は44億8600万円の赤字)に浮上して着地しており、これを好感する買いが向かった。人気パチスロ機「バジリスク絆」の後継機投入などで遊技機事業の販売台数が急増し、売上高は前年同期比80.1%増の407億7000万円に拡大した。統合型リゾート事業で計上した営業損失を吸収し、大幅黒字を達成したことが好材料視されたようだ。

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