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【通貨】今日の為替市場ポイント:主要国の大規模財政出動への期待でリスク回避の円買い縮小も

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

27日のドル・円は、東京市場では107円37銭から107円61銭まで反発。欧米市場でドルは107円50銭から107円95銭まで上昇し、107円72銭で取引終了。

本日28日のドル・円は、107円台後半で推移か。主要国の大規模な財政出動や経済活動再開への期待でリスク回避的な円買いはさらに縮小する可能性がある。

27日に公表された地区連銀経済報告では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で全米の経済活動は過去数週間で急激に低下したとの見方が提示された。ただ、調査期間は、4月から5月中旬までの時期だったことから、次回公表される地区連銀経済報告では、経済活動の再開によって経済情勢はある程度改善したことが示される見込み。ただし、今回の報告では「レジャー、旅行、ホスピタリティー産業では、雇用が迅速に回復する公算は小さい」との見通しが示されており、他のいくつかの産業についても、すみやかな業績回復は期待できないとの声が聞かれている。

27日の米国株式は続伸したが、米国経済の中長期的な見通しについては意見が分かれているようだ。米国と中国の対立が続いていることなどを考慮すると、米国株式の持続的な上昇については懐疑的な見方が少なくないようだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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