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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):Ubicom、DDHD、日総工産

Ubicom <日足> 「株探」多機能チャートより
■Ubicom <3937>  1,638円  +146 円 (+9.8%)  本日終値
 Ubicomホールディングス<3937>は大きく買い先行で始まり、3連騰で年初来高値を更新した。25日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比21.0%増の7億1500万円で着地。続く21年3月期の同利益も前期比17.5%増の8億4000万円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視された。今期は高度IT技術者の不足が深刻化する中、ソフトウェア開発やテストを中心としたグローバル事業で既存顧客や新規顧客の受注が拡大するほか、メディカル事業では前期に投入した次世代レセプトチェックシステムなどが伸び、売上高は前期比9.9%増の44億3700万円を見込む。新型コロナウイルスの影響(5000万円)を加味すると前期比20%以上の経常増益になる計画だ。

■DDホールディングス <3073>  1,068円  +77 円 (+7.8%)  本日終値
 DDホールディングス<3073>が急伸。25日に緊急事態宣言が全国で解除されたことを受けて、居酒屋各社には客足回復への期待が高まったもよう。また、同様に居酒屋チェーンを展開するチムニー<3178>、鳥貴族<3193>、串カツ田中ホールディングス<3547>、ワタミ<7522>、コロワイド<7616>、一家ダイニングプロジェクト<9266>などにも買いが入った。

■大戸屋ホールディングス <2705>  2,288円  +154 円 (+7.2%)  本日終値
 大戸屋ホールディングス<2705>が大幅高に買われ、5日続伸となった。25日取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが入ったようだ。株主優待の実施を従来の年1回から年2回(9月末を追加)に増やし、食事券または精米の贈呈が実質倍増となる。今年度は特別優待を含めて、食事券は保有株数と保有期間に応じて7500円から5万3000円相当が配布される。併せて、23年3月期に経常損益9億6000万円の黒字(20年3月期実績は5億6900万円の赤字)を目指す中期経営計画も発表。このほか、筆頭株主のコロワイド<7616>が経営陣刷新を求める株主提案に対して反対を表明しており、今後の行方に注目が集まっている。

■ハードオフ <2674>  712円  +47 円 (+7.1%)  本日終値
 ハードオフコーポレーション<2674>が続急伸。25日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.85%にあたる25万株または2億円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが入った。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。併せて、持ち分法適用関連会社でリユース品の買取・販売を展開するエコプラスを株式交換で10月1日に連結子会社化することも明らかにしている。

■1stコーポ <1430>  580円  +36 円 (+6.6%)  本日終値
 ファーストコーポレーション<1430>が後場急伸。正午ごろ、上限を100万株(発行済み株数の7.49%)、または7億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は6月1日から21年5月31日までで、資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的としている。同時に、20年11月時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表しており、これも好材料視されたようだ。現行制度では、保有株数に応じて1000円分か2000円分のクオカードを贈呈していたが、変更後は保有株数と継続保有期間に応じてクオカードを2000円分から1万円分贈呈するという。なお、あわせて20年5月期の業績予想について、売上高のみ200億500万円から228億円(前期比19.9%増)に修正した。事業用地の売却が寄与する見通し。ただ、高利益率の共同事業収入の減少による利益の減少が見込まれることから、営業利益12億8200万円(同31.7%減)、純利益8億7700万円(同31.2%減)は従来見通しを据え置いている。

■日総工産 <6569>  758円  +36 円 (+5.0%)  本日終値
 日総工産<6569>が続急騰。前日は57円高と値を飛ばし大勢2段上げ突入の様相をみせたが、きょうも一時53円高の775円まで買われ上げ足に勢いがついてきた。製造業向け人材派遣を手掛けるが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響も懸念されるなか、4月6日に341円の安値をつけ、1月の高値から72%の急落となったが、その後は売り物が切れ次第に戻り足を鮮明としている。国内外で経済活動再開の動きが相次いでおり、製造業の人材ニーズが復活するとの読みが働いている。特に商用化が本格化している次世代通信規格5Gに絡むデバイス需要が同社の商機を高めるとの見方が強い。空売りの買い戻しも観測され株価の上げを助長している。

■パイプドHD <3919>  1,601円  +59 円 (+3.8%)  本日終値
 パイプドHD<3919>が大幅続伸、1500円近辺のもみ合いを上放れ1600円台に乗せた。クラウドを活用した顧客情報管理プラットフォームを展開。20年2月期は営業利益段階で前の期比3.5倍の13億9000万円と急拡大を果たした。21年2月期はその反動で7億~12億円のレンジで減益を見込むが、株価には織り込みが進んでいた。26日に、同社の運用するCVCファンドを通じて店舗マネジメントツールを展開するナレッジ・マーチャントワークス(東京都港区)への出資を発表、これも株価の刺激材料となった。

■キーウェア <3799>  711円  +25 円 (+3.6%)  本日終値
 キーウェアソリューションズ<3799>がマドを開けて買われ、一時6.9%高の734円と値を飛ばした。金融や通信向けで実績の高いシステムインテグレーターだが、医療分野でも案件獲得が進んでいる。新型コロナウイルス感染症で問題視された院内感染によるアウトブレイクでは、院内感染対策システムや検査システムなど医療ICTで自社製品を投入できる同社の存在が注目された。業績も好調で20年3月期営業利益は前の期比36%増の4億3300万円と絶好調、21年3月期も前期比4%増の4億5000万円見通しと利益成長が続く見通しで、株価は出遅れ修正の動きが鮮明となっている。

■東武住販 <3297>  1,042円  +29 円 (+2.9%)  本日終値
 東武住販<3297>は続伸。25日の取引終了後、20年5月期の連結業績予想について、売上高を75億2000万円から68億5000万円(前期比3.9%減)へ、営業利益を6億6000万円から3億6000万円(同38.8%減)へ、純利益を4億5000万円から2億4000万円(同41.7%減)へ下方修正したが、株価には織り込み済みとの見方が強い。期初に自社不動産の販売用在庫の品ぞろえが少なく、顧客からの反響が低水準だったことに加えて、営業エリアで人手不足が改善されていないことが要因。また、4月7日に発令された緊急事態宣言により、一部地域で住宅購入者のローンの審査が長引いていることや登記の変更に時間がかかっていること、外出自粛で住宅の内見が減少していることなども影響するという。

■スマートバリュー <9417>  1,076円  +27 円 (+2.6%)  本日終値
 スマートバリュー<9417>は3日続伸で新値追いとなった。同社はきょう、自治体における申請・手続きのオンライン提出を実現するためのアプリケーション・サービスの提供を7月から開始すると発表しており、これが新たな買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、申請・手続きを網羅したポータルサイト「Port(ポート)」、マイナンバーカードによる本人認証を実現する「Gate(ゲート)」、オンライン申請フォーム機能の「Form(フォーム)」の3つで構成。これらは、自社の住民ID基盤サービス「GaaS Government as a Service )」上で稼働し、各アプリケーションの組み合わせだけでなく、全国で240契約の実績を持つ自治体専用クラウド型CMSである「SMART CMS」との連携を実現している。

●ストップ高銘柄
 24セブン <7074>  1,580円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 インタートレード <3747>  505円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 アーキテクツ <6085>  554円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 和心 <9271>  624円  +90 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 ソーシャルワイヤー <3929>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 など、15銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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