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【市況】株価指数先物【引け後コメント】日経225先物・TOPIX先物ともに米国系の買い越しが目立ってきた


大証6月限
日経225 20530 +320 (+1.58%)
TOPIX 1490.5 +26.5 (+1.81%)

 日経225先物は、前日比530円高(+1.58%)の2万530円で日中取引を終了。米バイオ製薬のモデルナが、新型コロナウイルス向けワクチンの初期の臨床試験で効果が確認されたことを発表。これを好材料視した米国市場の上昇の流れを引き継ぐ展開となった。

 しかし、ギャップスタートとはなったが、高値は現物の寄り付き直後に付けた2万660円であり、ナイトセッションで付けた高値(2万680円)には届かなかった。加えて、指数寄与度の大きいソフトバンクグループ <9984> は買い気配から始まったが、買い一巡後はじりじりと上げ幅を縮めると、前場半ばには下げに転じている。これが重荷となり、ランチタイムには2万430円まで上げ幅を縮めている。ただ、ショートカバーも早く、その後は2万500円を挟んでの高値保ち合いが続いた。

 手口動向では、日経225先物ではABNアムロが3000枚を超える売り越しに対して、野村、ゴールドマン、シティ、みずほが買い越し。TOPIX先物ではソジェン、ABNアムロの売り越しに対して、JPモルガン、モルガンS、ゴールドマンが買い越しだった。

 ABNアムロやソジェンからの手口については、CTA(商品投資顧問)と呼ぶヘッジファンドからとの見方がされている。一方で買い方については、国内勢のほか、昨日に続いて米国系からの買い越しがわずかではあるが目立ってきている。売り越し基調が継続している日本市場おける需給面での変化の動きが意識されてきそうである。

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