【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 4日ぶり反発、米中対立警戒も後場切り返し2万円台を回復 (5月15日)

日経平均株価
始値　　20149.79
高値　　20198.25(09:04)
安値　　19832.88(11:27)
大引け　20037.47(前日比 +122.69 、 +0.62％ )

売買高　　12億9329万株 (東証1部概算)
売買代金　 2兆1444億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は前日比122円高と4日ぶり反発、2万円台を回復
　２．14日のNYダウは377ドル高、経済活動再開や追加経済対策に期待
　３．米中対立を警戒し前場にマイナス圏下落も後場に切り返す
　４．東エレクやスクリン、アドテストなど半導体関連株が買われる
　５．菱地所が今期減益予想で急落、住友不、野村不ＨＤなど不動産株が安い

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは前日比377ドル高と4日ぶりに反発した。米国の経済活動再開や追加経済対策に向けた期待が膨らみ買いが優勢となった。

　東京市場では、日経平均株価は4日ぶりに反発。前日のNYダウが反発したことを受け、全般底堅く推移した。前場にマイナス圏に落ち込む場面があったが、後場に切り返した。

　15日の東京市場は、14日の米株式市場で、経済活動再開や追加経済対策に期待が高まったことを受け、日経平均は上昇してスタートしたが、米中対立への警戒感もあり前場は下落して取引を終えた。後場に入ってからは、NYダウ先物が底堅く推移するなか、東京市場も再び買いが優勢となり2万円台をキープして取引を終えた。

　個別銘柄ではソフトバンクグループ<9984>やソニー<6758>、任天堂<7974>が高く、トヨタ自動車<7203>やＫＤＤＩ<9433>が値を上げた。ユニ・チャーム<8113>やＮＥＣ<6701>がしっかり。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、ＳＣＲＥＥＮホールディングス<7735>といった半導体関連株が買われた。アンジェス<4563>が上昇し、メドピア<6095>がストップ高となった。
　半面、武田薬品工業<4502>や富士通<6702>が軟調。神戸物産<3038>やＮＴＴ<9432>も値を下げた。今期見通しの減益と減配予想が嫌気され三菱地所<8802>が急落、住友不動産<8830>や野村不動産ホールディングス<3231>といった不動産株も売られた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、アステラス <4503> 、日清粉Ｇ <2002> 、菱地所 <8802> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約49円。

　東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)サービス業、(3)倉庫運輸関連、(4)海運業、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)医薬品、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△ＬＩＦＵＬＬ <2120>
　上半期好決算や自社株買いの発表を好感。
△データＨＲ <3628> [東証Ｍ]
　7-3月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地。
△ファインデ <3649>
　1-3月期経常利益は2.3倍増益で上期計画を超過。
△コロプラ <3668>
　上期営業利益15倍。
△ソフトＭＡＸ <3671> [東証Ｍ]
　第1四半期経常2倍増益で上期計画超過。
△サイバーリン <3683>
　自社株買いと第1四半期好進捗を好感。
△セレス <3696>
　第1四半期経常は2.7倍増益。
△カヤック <3904> [東証Ｍ]
　1-3月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△Ｓシャワー <4838> [ＪＱ]
　オンラインライブを軸にしたエンタメの取り組み開始。
△高見サイ <6424> [ＪＱ]
　20年3月期営業損益は大幅黒字転換。

▼カルビー <2229>
　今期経常は12％減益へ。
▼ブレインＰ <3655>
　今期経常を一転9％減益に下方修正。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ノムラシス <3940> 、(2)ＬＩＦＵＬＬ <2120> 、(3)セレス <3696> 、(4)コロプラ <3668> 、(5)サイバーリン <3683> 、(6)アトラエ <6194> 、(7)ファインデ <3649> 、(8)アイロムＧ <2372> 、(9)ＲＳテクノ <3445> 、(10)イー・ギャラ <8771> 。
　値下がり率上位10傑は(1)沢藤電 <6901> 、(2)ブレインＰ <3655> 、(3)カルビー <2229> 、(4)セグエＧ <3968> 、(5)日清粉Ｇ <2002> 、(6)燦ＨＤ <9628> 、(7)ブレクスルー <2464> 、(8)ＴＡＴＥＲＵ <1435> 、(9)森永 <2201> 、(10)菱地所 <8802> 。

【大引け】

　日経平均は前日比122.69円(0.62％)高の2万0037.47円。ＴＯＰＩＸは前日比7.22(0.50％)高の1453.77。出来高は概算で12億9329万株。東証1部の値上がり銘柄数は1411、値下がり銘柄数は704となった。日経ジャスダック平均は3231.37円(3.04円高)。

［2020年5月15日］


株探ニュース