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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 Jストリーム、テラスカイ、カゴメ (30日大引け後 発表分)

Jストリーム <日足> 「株探」多機能チャートより

 4月30日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 Jストリーム <4308> [東証M]  ★前期経常は76%増で上振れ着地・12期ぶり最高益更新
 ◆20年3月期の連結経常利益は前の期比76.2%増の5.6億円と従来予想の4.3億円を上回り、12期ぶりに過去最高益を更新した。昨年8月末に連結子会社化したビッグエムズワイの業績が想定より伸びたことが寄与。また、新型コロナウイルス感染症対策としてライブ配信やイベントの事前映像収録などの引き合いが急増。医薬業界を中心に多くの新規案件を獲得したうえ、コンテンツ視聴の拡大によるデータ流量の増加も収益を押し上げた。
  併せて、従来未定としていた前期の期末一括配当を6.5円(前の期は5.1円)実施する方針とした。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

 カゴメ <2811>   ★1-3月期(1Q)税引き前は47%増益で着地
 ◆20年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比47.2%増の24.4億円に拡大して着地。国内で野菜摂取を促す大規模な広告活動を実施し、「野菜生活」シリーズの新商品などが好調だったほか、機能性への認知が広がったトマトジュースの販売も伸びた。国際事業の採算が改善したことも大幅増益につながった。

 アスコット <3264> [JQ]  ★上期経常は黒字浮上・通期計画を超過
 ◆20年9月期上期(19年10月-20年3月)の連結経常損益は10.6億円の黒字(前年同期は2.4億円の赤字)に浮上して着地。賃貸マンションの売却が17物件(前年同期は6物件)と大幅に増加したほか、分譲マンションの販売も伸びたことが寄与。不動産ソリューション事業でバリューアップ案件の利益率が改善したことも黒字浮上に貢献した。
  通期計画の3.6億円をすでに2.9倍も上回っており、業績上振れが期待される。

 システムリサ <3771>   ★前期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の14.1億円→17.3億円に23.0%上方修正。増益率が8.6%増→33.6%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。顧客企業のIT投資需要が堅調に推移したことに加え、消費税増税に伴う特需でパッケージソフトなどの販売が伸びたことが寄与。IT技術者の稼働率が高水準を維持したほか、プロジェクトの原価管理を徹底したことも上振れにつながった。

 テラスカイ <3915>   ★今期最終を一転2.5倍増益・最高益に上方修正
 ◆21年2月期の連結最終利益を従来予想の2.2億円→21.7億円に9.8倍上方修正。従来の74.8%減益予想から一転して2.5倍増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。保有する上場株式の売却に伴い、売却益28億円を計上することが最終利益を押し上げる。

 東和薬品 <4553>   ★前期経常を一転9%増益・最高益に上方修正
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の146億円→205億円に40.4%上方修正。従来の22.6%減益予想から一転して8.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。生産効率化による原価低減に加え、デリバティブ評価益や為替差益を計上したことが利益を押し上げた。

 日本インシュ <5368> [東証2]  ★前期経常を26%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の16億円→20.2億円に26.3%上方修正。増益率が6.2%増→34.0%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。手持ちのプラント関連工事が順調に進み、売上高が計画を11.8%も上回ったことが寄与。原価管理の効率化が奏功し、採算が改善したことも利益を押し上げた。

 野村マイクロ <6254> [JQ]  ★前期経常を28%上方修正
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の13.9億円→17.8億円に27.8%上方修正。増益率が12.9%増→44.2%増に拡大する見通しとなった。中国・台湾向け水処理装置案件の工事が計画より進まなかったものの、利益率の高いメンテナンスや消耗品販売が増加したことで採算は大きく改善した。旅費交通費をはじめとする経費が想定を下回ったことも上振れの要因となった。

 アクモス <6888> [JQ]  ★7-3月期(3Q累計)経常は47%増益・通期計画を超過
 ◆20年6月期第3四半期累計(19年7月-20年3月)の連結経常利益は前年同期比47.2%増の5.2億円に拡大して着地。ITソリューション事業でシステム更新案件などSI・ソフトウェア開発分野の受注が引き続き好調だったことが寄与。売上原価が減少したことも増益の要因となった。
  通期計画の3.8億円をすでに35.3%も上回っており、業績上振れが期待される。

 日ガス <8174>   ★今期経常は14%増で4期ぶり最高益、30円増配へ
 ◆20年3月期の連結経常利益は前の期比44.8%増の106億円に拡大して着地。続く21年3月期も前期比14.2%増の122億円に伸び、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大について、主力の家庭用ガス販売量への影響は限定的であると想定。業務用では需要減を見込むものの、LPガスの原料安効果で吸収する。
  併せて、今期の年間配当は前期比30円増の100円に増配する方針とした。

 MTI <9438>   ★今期経常を25%上方修正
 ◆20年9月期の連結経常利益を従来予想の19.2億円→24億円に25.0%上方修正。減益率が38.7%減→23.4%減に縮小する見通しとなった。音楽配信サイト「musico」などの事業譲受効果に加え、スマートフォン有料会員獲得の伸び悩みに伴い、広告宣伝費が想定を下回ることも上振れの要因となる。

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