【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 イーブック、モノタロウ、日立造 (24日大引け後 発表分)

　24日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　イーブック <3658> 　　★今期経常は11％増で3期連続最高益更新へ
　◆20年3月期の経常利益(非連結)は前の期比34.1％増の7億9500万円に拡大して着地。続く21年3月期も前期比10.7％増の8億8000万円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期も親会社ヤフーとの連携強化などを通じ、電子書籍事業の売上高は2ケタ成長が続く。マーケティング投資やサイト機能改善費用が増加するものの、増収効果とコスト効率化で吸収する。

　明星工業 <1976> 　　★前期経常を30％上方修正、配当も10円増額
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の53.5億円→69.5億円に29.9％上方修正。減益率が29.0％減→7.7％減に縮小する見通しとなった。建設工事事業、ボイラ事業とも堅調に推移する中、採算が改善したことが利益を押し上げた。
　　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の20円→30円(前の期は30円)に大幅増額修正した。

　オルアバウト <2454> [ＪＱ]　　★前期経常を95％上方修正、未定だった配当は1円増配
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の2億2000万円→4億3000万円に95.5％上方修正。増益率が2.8倍→5.4倍に拡大する見通しとなった。マーケティングソリューション部門の受注が想定より伸びたことが寄与。新型コロナウイルスの影響による巣ごもり消費の拡大で、サンプリングサイトが好調だったことも上振れに貢献した。
　　併せて、従来未定としていた期末一括配当は3円(前の期は2円)実施する方針とした。

　モノタロウ <3064> 　　★1-3月期(1Q)経常は26％増益で着地
　◆20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比25.7％増の45億円に伸びて着地。検索連動型広告の強化や検索エンジン最適化を継続し、間接資材の通販サイトの新規顧客が増加した。また、新型コロナウイルス関連商品を求める個人客が急増し、18.9％の大幅増収を達成したことが寄与。

　日本興業 <5279> [ＪＱ]　　★前期経常を26％上方修正
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の4.4億円→5.5億円に25.9％上方修正。増益率が54.4％増→94.4％増に拡大する見通しとなった。売上高が計画通りに推移する中、高付加価値製品の販売が拡大し、採算が大きく改善した。

　北越メタル <5446> [東証２]　　★前期経常を23％上方修正、配当も20円増額
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→14.7億円に22.5％上方修正。増益率が4.4倍→5.4倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は2月に続き、3回目。主原料である鉄スクラップ価格が想定を下回る水準で推移し、採算が大きく改善したことが寄与。
　　業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の60円→80円(前の期は12円)に大幅増額修正した。

　高田機 <5923> 　　★前期経常を一転7％増益に上方修正
　◆20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.5億円→11.2億円に32.4％上方修正。従来の19.2％減益予想から一転して6.9％増益見通しとなった。売上高の増加と原価削減に加え、年度末に完成した工事の設計変更による利益増額も上振れの要因となった。

　ケル <6919> [ＪＱ]　　★前期経常を一転20％増益に上方修正、配当も3円増額
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の8.2億円→10.5億円に28.3％上方修正。従来の6.7％減益予想から一転して19.8％増益見通しとなった。米中貿易摩擦の影響で工業機器や画像機器向けコネクターの受注は計画未達だったものの、車載機器向けが高水準だったうえ、医療機器用や遊技機器用コネクターも想定以上の受注があった。設備投資の効率化に伴い、減価償却費が減少したことも利益を押し上げた。
　　業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の36円→39円(前の期は39円)に増額修正した。

　日立造船 <7004> 　　★前期経常を13％上方修正
　◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の80億円→90億円に12.5％上方修正。増益率が19.0％増→33.9％増に拡大する見通しとなった。機械部門とインフラ部門の売上高が計画を上回ったことが寄与。固定費削減に加え、環境・プラント部門の大口工事におけるコスト削減も利益を押し上げた。

株探ニュース