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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、原油急落や北朝鮮リスクで売り継続 (4月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19479.83
高値  19529.06(10:22)
安値  19193.22(12:45)
大引け 19280.78(前日比 -388.34 、 -1.97% )

売買高  12億8009万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆1474億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続落、一時450円超の下げをみせる場面も
 2.WTI原油先物価格が史上初のマイナス圏に沈み市場心理悪化
 3.北朝鮮の金正恩委員長の重体との報道受け、後場下げ幅拡大
 4.中国や香港市場はじめアジア株軒並み安も嫌気される展開に
 5.東証1部の7割を超える銘柄が下落、売買代金も低調が続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比592ドル安と3日ぶりに反落した。原油先物が史上初のマイナス圏に急落したことが嫌気されたほか、企業決算の先行きへの不安感が高まった。

 東京市場では、リスク回避の売り優勢となり、日経平均株価は後場寄り早々に崩れ足となり、一時450円を超える下げをみせる場面もあった。

 21日の東京市場は、前日の原油市況の暴落と米株安を受けリスクオフの流れが波及し、主力株をはじめ広範囲に売りが出た。前日にWTI原油先物の期近物が史上初のマイナス圏に沈み、マーケット心理を大幅に悪化させている。後場に入ると下げ幅を一気に広げる場面があった。日銀のETF買いに対する期待はあったものの、北朝鮮の金正恩委員長が手術を受け容態について重体と伝わったことが、有事リスクを意識させ売りを助長した。外国為替市場ではドル安・円高方向に振れたほか、中国や香港株市場などアジア株が総じて売られたこともネガティブに作用した。東証1部の7割を超える銘柄が値を下げた。売買代金は2兆円は上回ったものの低調商いが続いている。

 個別ではソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>は大きく値を下げた。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>なども売りに押された。富士フイルムホールディングス<4901>、中外製薬<4519>などが安く、リクルートホールディングス<6098>も下落した。IBJ<6071>が急落、アステリア<3853>は一時ストップ安となり、セラク<6199>などの下げも目立つ。

 半面、任天堂<7974>が頑強、武田薬品工業<4502>もプラス圏で着地。NTT<9432>もしっかりだった。タカラバイオ<4974>は大幅高に買われた。明治海運<9115>が値を飛ばし、ウシオ電機<6925>が急伸、日本エアーテック<6291>も高い。石川製作所<6208>も商いを伴い大きく水準を切り上げた。トレジャー・ファクトリー<3093>も上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は花王 <4452> 、KDDI <9433> 、アステラス <4503> 、第一三共 <4568> 、明治HD <2269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約13円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、リクルート <6098> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約165円。

 東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)水産・農林業、(3)陸運業、(4)食料品、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)鉄鋼、(3)金属製品、(4)精密機器、(5)繊維製品。

■個別材料株

△森永 <2201>
 20年3月期業績は営業利益が計画上振れ。
△Jエスコム <3779> [JQ]
 20年3月期営業利益は計画上振れ。
△いい生活 <3796> [東証2]
 20年3月期業績は計画上振れ着地。
△フリー <4478> [東証M]
 大和証券が「2」でカバレッジ開始。
△医学生物 <4557> [JQ]
 新型コロナ抗体測定向け研究用試薬の取り扱い開始。
△レントラクス <6045> [東証M]
 3月売上高は2割増で9ヵ月ぶり前年比プラス。
△ヴィスコ <6698> [東証2]
 20年3月期業績は営業利益が計画上振れ。
△ウシオ電 <6925>
 「ウイルスの感染力を抑える紫外線照射装置を開発」との報道。
△日本モゲジS <7192>
 20年3月期業績は計画上振れで着地。
△明治海 <9115> 、共栄タ <9130>
 原油価格急落でタンカー市況上昇の思惑。

▼LIFULL <2120>
 今期最終を一転89%減益に下方修正。
▼クリレスHD <3387>
 20年2月期業績が計画下振れ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ホウスイ <1352> 、(2)明治海 <9115> 、(3)タカラバイオ <4974> 、(4)サイバーリン <3683> 、(5)石川製 <6208> 、(6)ウシオ電 <6925> 、(7)エアーテック <6291> 、(8)ハウスコム <3275> 、(9)矢作建 <1870> 、(10)渋沢倉 <9304> 。
 値下がり率上位10傑は(1)IBJ <6071> 、(2)アステリア <3853> 、(3)スプリックス <7030> 、(4)セラク <6199> 、(5)WSCOPE <6619> 、(6)ハイパー <3054> 、(7)きちりHD <3082> 、(8)ギークス <7060> 、(9)ツナグGHD <6551> 、(10)ビジョン <9416> 。

【大引け】

 日経平均は前日比388.34円(1.97%)安の1万9280.78円。TOPIXは前日比16.52(1.15%)安の1415.89。出来高は概算で12億8009万株。東証1部の値上がり銘柄数は552、値下がり銘柄数は1554となった。日経ジャスダック平均は3076.55円(45.21円安)。

[2020年4月21日]


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