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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】シカゴ先物は時間外で急伸、レンジ上限を試す展開に


大阪6月限ナイトセッション
日経225 19200 -40 (-0.20%)
TOPIX 1412.5 -4.0 (-0.28%)
CME先物 19205 -35
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 16日の米国市場は NYダウ、S&P500、 ナスダックの主要な株価指数は反発。朝方は、先週の新規失業保険申請件数は525万件となり、ここ1カ月での申請件数は合計で2200万件に膨らんだほか、3月の米住宅着工件数は前月比で大幅に減少するなど、引き続き経済指標の悪化が上値を押さえている。また、モルガン・スタンレーの決算も嫌気された。

 しかし、トランプ米大統領が州政府に向けて、段階的な経済再開の指針を打ち出したことを好感し、終盤切り返している。日経225先物はナイトセッションで1万8990円、シカゴ先物についても1万8990円と節目の1万9000円を一時割り込んだが、引けにかけては下落幅を縮め、前日の日中終値水準で終えている。

 週末要因から手掛けづらさはあるが、シカゴ先物は時間外で一時1万9600円台まで急伸している。米メディアが16日夕、「バイオ製薬のギリアド・サイエンシズが、新型コロナウイルスの治療薬と有望視されている製品を感染者に投与したところ、熱や呼吸器系の症状が急速に改善した」と伝えたことが材料視されている。米経済活動の早期再開が近づくとの思惑が広がりやすく、週末の米国株高を意識したショートカバーの流れが強まりそうである。

ただ、ポジションを持ち越す流れは期待しづらいところでもあり、時間外のシカゴ先物にサヤ寄せした後は、次第にこう着感が強まる可能性がある。これまでのレンジ(1万9000-1万9500円)上限レベルでは、戻り待ちの売り圧力も意識されやすいだろう。とはいえ、本日は足元で戻りの鈍さが目立っていた225型優位の展開となる半面、TOPIX型は銀行株が重石になりそうである。

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