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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):クラボウ、ソフトバンクG、神戸物産

クラボウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■クラボウ <3106>  2,673円  +500 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 クラボウ<3106>が連日のストップ高。同社は12日、新型コロナウイルスの抗体を15分で検出し感染の有無を調べることができる検査試薬キットを16日から販売すると発表しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中している。これは同社と提携する中国企業が開発した「イムノクロマト法」の原理に基づいたもの。日本国内ではPCR法による検査が一般的に行われているが、長時間を要するため、同社製品に対する高いニーズが予想される状況にある。

■VIX短先物 <1552>  16,000円  +2,020 円 (+14.5%) 一時ストップ高   本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>は大幅高で3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と呼ばれる米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。11日の米VIX指数は前日に比べ21.57(40.02%)ポイント高の75.47に急騰した。12日のNYダウ平均株価は、前日比2352.60ドル安と過去最大の下げ幅を記録した。トランプ米大統領は「英国を除く欧州からの渡航を30日間制限する」と発表。これに伴う経済活動の縮小懸念が高まった。米VIX指数は、リーマン・ショック時の2008年11月以来の水準に上昇している。

■ラクスル <4384>  1,808円  -499 円 (-21.6%) 一時ストップ安   本日終値  東証1部 下落率3位
 12日に決算を発表。「非開示だった今期最終は赤字転落へ」が嫌気された。
 ラクスル <4384> が3月12日大引け後(15:00)に決算を発表。20年7月期第2四半期累計(19年8月-20年1月)の最終損益(非連結)は4億4800万円の赤字(前年同期は2100万円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒ラクスルの詳しい業績推移表を見る

■鎌倉新書 <6184>  912円  -202 円 (-18.1%) 一時ストップ安   本日終値  東証1部 下落率9位
 12日に決算を発表。「今期経常は36%減益へ」が嫌気された。
 鎌倉新書 <6184> が3月12日大引け後(15:30)に決算を発表。20年1月期の連結経常利益は前の期比9.1%増の7.9億円に伸びたが、21年1月期は前期比35.8%減の5.1億円に落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒鎌倉新書の詳しい業績推移表を見る

■日経レバ <1570>  11,880円  -1,610 円 (-11.9%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が波乱展開。日経平均に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に設定されているが、きょうは全体相場が暴落するなかで記録的な下げとなっている。仮に1万1000円台を割り込むと2016年11月以来、約3年4カ月ぶりとなる。

■神戸物産 <3038>  3,525円  -355 円 (-9.2%)  本日終値
 神戸物産<3038>は大幅続落。12日取引終了後に第1四半期(19年11月~20年1月)連結決算を発表。売上高815億9700万円(前年同期比15.5%増)、営業利益56億3400万円(同33.5%増)、純利益35億5900万円(同32.1%増)と順調な滑り出しとなったものの、全体相場が大きく値を崩すなか市場の反応は限定的のようだ。主力の業務スーパー事業において、プライベートブランド商品が多くのメディアで取り上げられたことで、業務スーパーの認知度の向上や新規顧客の獲得につながり、既存店が好調に推移した。また、堅調な出店により店舗数が6店舗純増したことも寄与した。なお、20年10月期通期業績予想は、売上高3118億円(前期比4.1%増)、営業利益203億円(同5.5%増)、純利益133億円(同10.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■シーイーシー <9692>  1,266円  -122 円 (-8.8%)  本日終値
 シーイーシー<9692>は3日続落。12日の取引終了後に21年1月期の連結業績予想を発表。売上高530億円(前期比2.2%増)、営業利益61億円(同2.8%増)、純利益42億円(同15.4%増)と増収増益を見込むものの、全般安商状とあって反応は限定的のようだ。スマートファクトリ―など注力事業を引き続き強化することにより事業効率の改善を目指すとしている。なお、同時に発表した20年1月期の業績は、売上高518億6800万円(前の期比4.1%増)、営業利益59億3300万円(同20.3%増)、純利益36億3800万円(同27.2%増)だった。

■ビルファンド <8951>  731,000円  -50,000 円 (-6.4%)  本日終値
 東証REIT指数が大幅続落。一時1510台と前日に比べ15%強値を下げ、取引時間中としては15年9月以来、4年6カ月ぶりの水準に下落している。REIT指数は、今年2月中旬時点では2200近辺の高値圏で推移しており、1カ月弱で高値から3割近い下落となっている。全体相場が急落するなか、年初まで価格が堅調に推移していたリスク資産であるREITには利益確定売りが膨らんでいる格好だ。この日は、日本ビルファンド投資法人<8951>やジャパンリアルエステイト投資法人<8952>といったREITの主力銘柄が急落している。

■三菱UFJ <8306>  397.1円  -21.3 円 (-5.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などいずれも急落、メガバンク株の下げが加速している。世界的なリスクオフ相場で、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスが12%超の下げをみせるなど大手金融株の下げが際立った。新型コロナ対策で経済活動が止まることによる企業の資金繰りの悪化などで銀行はデフォルト・リスクも意識されている。米10年債利回りも前日終値で0.79%台と再び0.8%台を下回ってきており、東京市場でもメガバンクは運用環境悪化を嫌気する状況にある。

■ソフトバンクグループ <9984>  3,764円  -200 円 (-5.1%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が大幅安で3日続落。全体相場は先物主導で大きく売り込まれ、日経平均は1800円を超える下げとなっており、日経平均寄与度の大きい同社株はインデックス売りに伴う下落圧力が働いている。また、世界的にリスクオフ相場が加速するなか、同社が手掛けるビジョン・ファンドへの影響も懸念されている。一方、同社は13日、発行済み株式総数の7%にあたる1億4500万株、5000億円を上限とする自社株買いを発表しており、これが株価の下支え材料として働いている。

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