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【市況】東京株式(大引け)=92円安と3日ぶり反落、3連休控え様子見姿勢も

 21日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落。新型肺炎への警戒感は強く、上値の重い展開が続いた。3連休前で様子見姿勢も強まった。

 大引けの日経平均株価は前日比92円41銭安の2万3386円74銭。東証1部の売買高概算は11億5539万株。売買代金概算は2兆968億2400万円。値上がり銘柄数は946と全体の約44%、値下がり銘柄数は1094、変わらずは120銘柄だった。

 日経平均株価は軟調。為替相場は1ドル=112円近辺の円安水準で推移したが、新型肺炎による景気悪化懸念も強く、全体相場は上値の重い展開が続いた。前日の米株式市場はIT関連株を中心に下落し、NYダウは反落した。これを受けた、この日の日経平均株価は下落してスタートしたが、その後は下値に買いが入りプラス圏に浮上。一時、前日比100円を超す上昇となる場面があった。しかし、買い一巡後は再びマイナス圏に沈んだ。後場に入ってからは、2万3500円ラインを上値に意識する一進一退が続いた。

 個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>やソニー<6758>、任天堂<7974>、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>といった値がさ株が軟調。オリエンタルランド<4661>が値を下げ、リクルートホールディングス<6098>、日立製作所<6501>、アドバンテスト<6857>が下落した。為替の円安進行を受けトヨタ自動車<7203>は上昇したものの、SUBARU<7270>やスズキ<7269>が値を下げるなど自動車株は軟調だった。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>やSUMCO<3436>が値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株がしっかり。信越化学工業<4063>が値を上げ、楽天<4755>が買われた。新型肺炎によるテレワーク需要拡大への期待からブイキューブ<3681>がストップ高。同じく新型肺炎関連株の日本エアーテック<6291>やアゼアス<3161>、栄研化学<4549>などが値を上げた。

出所:MINKABU PRESS

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