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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日経レバ、ファストリ、トヨタ

日経レバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■オルガノ <6368>  7,540円  +380 円 (+5.3%)  本日終値
 オルガノ<6368>は後場一段高となり、昨年来高値を更新した。同社はきょう午後2時頃に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の85億円から95億円(前期比44.8%増)に引き上げた。売上高予想は970億円から975億円(同5.7%増)に上方修正。主力の水処理エンジニアリング事業が伸長していることが主な要因だとしている。

■日経レバ <1570>  22,750円  +1,070 円 (+4.9%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が商いを膨らませ急伸、前日比1000円を超える上昇で2万2750円に歩を進めた。売買代金は全市場を通じて群を抜いており、2位のソニー<6758>の2倍以上の水準をこなした。日経平均株価に連動するETFで価格変動率は2倍に基本設定されている。ボラティリティの高さが特長で全体相場の値動きが上下に荒くなると、個人投資家を中心とした短期資金の売買が活発化する。きょうは、前日の米国株市場の急伸を受けリスクオンの流れが一気に強まっており、値幅取りを狙った資金が流入した。

■オイレス工業 <6282>  1,620円  +76 円 (+4.9%)  本日終値
 オイレス工業<6282>がマドを開けて大幅高に買われた。同社はオイレスベアリングのトップメーカーで免震装置にも展開するが、橋梁向け構造機器が好調で足もとの利益は会社側想定を上回る状況にある。5日取引終了後に、20年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の40億円見通しから45億円(前期比11%減)に大幅増額しており、これを材料視する買いを呼び込む形となった。株価面では信用買い残が枯れており、信用倍率は0.5倍台と売り長で需給関係の良さがポイントとなっている。

■森永乳業 <2264>  4,470円  +200 円 (+4.7%)  本日終値
 森永乳業<2264>は後場に入って上げ幅を広げた。同社はきょう午後2時頃に、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は228億8500万円(前年同期比9.5%増)となり、通期計画230億円に対する進捗率は99.5%となった。売上高は4596億1400万円(同0.7%増)で着地。原材料やオペレーションコストなどの上昇に対して、価格改定やプロダクトミックスの改善に取り組んだことが功を奏した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■三井化学 <4183>  2,668円  +107 円 (+4.2%)  本日終値
 三井化学<4183>が大幅に3日続伸。5日取引終了後に20年3月期の業績予想の下方修正を発表したが、市場には想定の範囲内との見方が多く、自社株買いの実施を前向きに受け止めた。今3月期の連結業績は売上高が1兆3650億円から1兆3550億円(前期比8.6%減)、営業利益は840億円から760億円(同18.7%減)に下方修正された。ナフサなど原料価格下落で販売価格が低下したほか、オレフィンやフェノールの海外市況が下落したことから利幅が縮小した。ただ、国内大手証券はほぼ予想に沿う内容とみている。一方、発行済み株式数の2.82%に相当する550万株、100億円を上限に自己株取得を発表。取得期間は6日から5月13日。この自社株買いは好印象と評価している。

■ミツウロコG <8131>  1,198円  +48 円 (+4.2%)  本日終値
 ミツウロコグループホールディングス <8131> が高い。5日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比3.0倍の49.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。営業基盤の拡大や他社との提携強化で法人、一般家庭向けの電力販売量が大幅に増加したことが寄与。燃料価格の下落でエネルギー事業の採算が急改善したことも利益を押し上げた。通期計画の58億円に対する進捗率は85.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ファーストリテイリング <9983>  59,500円  +1,900 円 (+3.3%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が大幅高、一時2300円高の5万9900円まで買われた。きょうは前日の米株急伸を受け、日経平均は海外ヘッジファンドの先物への買い戻しを背景とした裁定買いで550円を超える上昇となり、日経平均寄与度の高い同社株には浮揚力が働いた。中国の新型肺炎の影響で収益面のダメージは免れないが、1月下旬以降の下げはやや過剰に売り込まれた感も強い。目先は治療薬やワクチン開発に関する報道などで新型肺炎に対する懸念がやや後退しており、同社株はインデックス的な買いによる浮揚効果に加え、空売りの買い戻しも誘発しているもようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  7,914円  +199 円 (+2.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株が高い。前日の米国株式市場でNYダウが大幅高となったほか、足もとの円安進行が好感された。午前9時時点で1ドル=109円80銭前後と前日午後5時時点に比べ50銭近いドル高・円安水準で推移。円安進行は大手自動車メーカーにとって業績改善要因となる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,074.5円  +27 円 (+2.6%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など資源開発・石油関連株に買いが集まった。業種別騰落率でも、「石油」、「非鉄」、「鉱業」が値上がり上位3傑を占めている。中国の新型肺炎に対するマーケットの警戒感がやや和らいでおり、米株市場は大きく買いが優勢となっているが、原油市況もリスクオフの巻き戻しでリバウンドに転じた。前日のWTI原油先物価格は1ドル14セント高の1バレル=50ドル75セントと6日ぶりに急反発。これを背景に米国株市場ではエクソンモービルが4.6%高、シェブロンも3.2%高に買われるなど急伸しており、東京市場にもこの流れが波及した。

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