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【材料】プロネクサス---3Q増収増益、上場会社IR関連等が好調に推移

プロネクサス <日足> 「株探」多機能チャートより

プロネクサス<7893>は1月31日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.5%増の192.44億円、営業利益が同6.9%増の27.20億円、経常利益が同5.7%増の27.78億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.1%増の18.76億円となった。

上場会社ディスクロージャー関連の売上高は前年同期比3.1%増の82.71億円となった。招集通知のカラー化と受注社数増による増収に加えて、上場企業が金融庁の電子開示システム「EDINET」に提出する開示書類データのXBRL対象範囲が拡大したことにより、決算関連の売上が増加した。また、開示書類作成を支援するシステムサービス・アウトソーシングサービスの増収も寄与した。これらの増収効果がIPO・ファイナンスの減収を補った。

上場会社IR関連等の売上高は前年同期比8.9%増の50.20億円となった。コーポレートガバナンス・コードの制定を背景として、IRサイト構築等のWebサービスや株主総会ビジュアル化サービス等の受注が増加した。また、19年10月1日付で連結子会社化した、Web制作会社のレインボー・ジャパンの売上も加わった。

金融商品ディスクロージャー関連の売上高は前年同期比0.3%減の51.31億円となった。国内投資信託市場は、一部ファンドの新規設定が減速し、主力製品である運用報告書や届出書が減収となった。また、J-REIT市場のIPO・ファイナンス関連製品や、外国投信も減収となった。一方、金融商品の各種販促ツールや広告、金融機関のディスクロージャー誌等が増収となった。

データベース関連の売上高は前年同期比79.7%増の8.20億円となった。既存顧客の契約更新が順調に推移するとともに新規顧客の開拓が進展した。また、18年11月1日付でアイ・エヌ情報センターを連結子会社化した。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.3%増の237.00億円、営業利益が同2.0%増の25.50億円、経常利益が同4.4%減の26.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.1%減の18.30億円とする期初計画を据え置いている。

《SF》

 提供:フィスコ

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