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【材料】日本ライフライン---3Qは売上高が12.6%増、リズムディバイスなどが好調

日本ライフL <日足> 「株探」多機能チャートより

日本ライフライン<7575>は31日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.6%増の380.17億円、営業利益が同0.9%減の76.20億円、経常利益が同4.2%増の79.61億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同5.7%増の57.56億円となった。

リズムディバイスの売上高は前年同期比86.3%増の85.21億円となった。徐脈の治療に用いられるペースメーカ関連は、BSC社製品の販売開始後に売上高が増加した。また、頻脈の治療に用いられるICD関連では、先行して販売を開始しているS-ICDが引き続き堅調に推移したことに加え、2019年9月にBSC社の全製品が商品ラインナップに加わったことから、大幅に売上高が増加した。

EP/アブレーションの売上高は前年同期比7.6%増の183.53億円となった。EPカテーテルは、心腔内除細動カテーテル「BeeAT(ビート)」の販売数量が堅調に推移した。一般的なEPカテーテル及び食道温モニタリングカテーテルは、競合製品の影響等により前年同期に比べ販売数量が微減となったが、同社のみが販売している高周波心房中隔穿刺針「RFニードル」は、症例数の増加を背景として販売数量が増加した。

外科関連の売上高は前年同期比13.5%減の74.26億円となった。人工血管関連は、同社のオンリーワン製品であるオープンステントグラフト「FROZENIX(フローゼニクス)」が、医療現場へ普及し、緊急性の高い手術においても積極的に使用されていることから販売数量が前年同期に比べ増加した。その一方で、2019年3月に胸部用ステントグラフト、同年5月に人工心臓弁関連商品の取り扱いを終了したことにより、外科関連としては減収となった。

インターベンションの売上高は前年同期比4.9%増の37.15億円となった。バルーンカテーテルは、競合製品の影響により既存品の売上高が前年同期に比べ減少したものの、2019年10月に新製品「ignis(イグニス)」の販売を開始し、拡販に努めている。また、ガイドワイヤーは高い操作性を特長とする「Amati(アマティ)」の寄与により、前年同期に比べ売上高が増加した。一方、薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro(オシロ)」は、前年同期に比べ売上高が増加したほか、同じくPCI(経皮的冠動脈形成術)治療の関連商品である、血管内圧測定用センサ付ガイドワイヤー「OptoWire(オプトワイヤ)」も売上高の増加に寄与した。

2020年3月期通期については、売上高が前期比15.2%増の524.50億円、営業利益が同0.3%増の105.62億円、経常利益が同0.2%減の107.84億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.6%減の76.75億円と11月5日に公表した業績予想を据え置いている。

《ST》

 提供:フィスコ

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