【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):中外薬、日立ハイテク、ZOZO
中外薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
中外製薬<4519>が続伸。新型肺炎が世界的な感染拡大をみせるなか、有効な薬の登場が待たれている。そんななか、タイ保健省は新型コロナウイルスによる肺炎の病状の改善方法を確認したと2日に発表した、と複数のメディアが報じた。具体的には、バンコクの病院の医師が、中国人旅行者の患者にエイズウイルス(HIV)治療薬とインフルエンザ薬を混合して投与したところ、48時間以内に陰性となったという。投与したのはエイズ治療薬の「ロピナビル」と「リトナビル」、それにインフルエンザ治療薬「タミフル(一般名オセルタミビル)」。「タミフル」はスイスの大手製薬メーカーのロシュが開発し、日本ではロシュグループ傘下の中外薬が輸入し製造販売している。この報道を受け、この日は中外薬が買い先行となった。
■スマレジ <4431> 3,590円 +85 円 (+2.4%) 本日終値
スマレジ<4431>は全体地合い悪のなか続伸。一時95円高の3600円まで上値を伸ばした。スマートフォンを利用したPOSレジアプリを手掛けるが、昨年秋の消費税引き上げとセットで導入された軽減税率に絡む特需が収益に反映されている。同社が成長戦略として打ち出した「スマレジ4.0」はスマレジと外部サービスとの自動データ連携を促進し、店舗業務の効率化を実現する。バージョンアップ効果により顧客開拓に期待がかかっている。20年4月期はトップラインが前期比56%増と高い伸びを示す見通しにあるほか、営業利益も増収効果を取り込み49%増益を見込んでいる。
■日立ハイテクノロジーズ <8036> 8,100円 +180 円 (+2.3%) 本日終値
日立ハイテクノロジーズ<8036>が続伸。日立製作所<6501>が1月31日の取引終了後、連結子会社である同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、親子上場解消の動きを好感した買いが入った。日立は現在、日立ハイテク株式の51.73%を所有しているが、完全子会社化することでグループとしての連携をさらに強化し、管理業務の効率化やコスト構造の最適化を通じた収益性改善を図るほか、新たな事業機会の創出などを目指すことが狙い。TOB価格は8000円で、買付予定数は6639万170株(下限2054万8181株、上限設定なし)。買付期間は2月17日から4月6日まで。なおTOB成立後、日立ハイテクは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は1月31日付で、日立ハイテク株式を監理銘柄(確認中)に指定している。
■トプコン <7732> 1,205円 -340 円 (-22.0%) 本日終値 東証1部 下落率2位
トプコン<7732>が急落。株価は、前週末に比べ20%超の下落となった。先週末31日に20年3月期の連結業績予想を下方修正したことが嫌気された。売上高は1500億円から1470億円(前期比1.1%減)に見直したほか、営業利益は125億円から100億円(同26.5%減)、純利益は60億円から43億円(同34.3%減)に減額した。スマートインフラ事業で、東南アジアや中国、インドを中心に販売が減少、ポジショニング・カンパニーではICT自動化施工向けのOEM販売が減少している。アイケア事業も減益傾向にある。特に、東南アジアや中国、インドの経済および欧米の農機市場が引き続き楽観視できないことを減額修正の要因に挙げている。市場ではこの減益を「ネガティブ」とみており、売りが膨らんだ。
■エス・エム・エス <2175> 2,294円 -448 円 (-16.3%) 本日終値 東証1部 下落率4位
31日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は36%減益」が嫌気された。
エス・エム・エス <2175> が1月31日大引け後(15:15)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.4%増の34.1億円となったが、通期計画の68.5億円に対する進捗率は49.8%にとどまり、5年平均の62.8%も下回った。
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■ココカラファイン <3098> 5,850円 -900 円 (-13.3%) 本日終値 東証1部 下落率5位
31日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は35%減益」が嫌気された。
ココカラファイン <3098> が1月31日大引け後(15:15)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.0%減の108億円となり、通期計画の160億円に対する進捗率は68.1%にとどまり、5年平均の75.1%も下回った。
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■ZOZO <3092> 1,582円 -241 円 (-13.2%) 本日終値 東証1部 下落率6位
31日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が7%減益で着地・10-12月期も42%減益」が嫌気された。
ZOZO <3092> が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比7.1%減の192億円に減り、通期計画の320億円に対する進捗率は60.1%にとどまり、5年平均の72.6%も下回った。
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■エレマテック <2715> 1,076円 -163 円 (-13.2%) 本日終値 東証1部 下落率7位
31日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が26%減益で着地・10-12月期も33%減益」が嫌気された。
エレマテック <2715> が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比26.5%減の34.5億円に減り、通期計画の55億円に対する進捗率は62.8%にとどまり、5年平均の79.7%も下回った。
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■大阪チタ <5726> 1,292円 -111 円 (-7.9%) 本日終値
31日に決算を発表。「今期経常を44%下方修正」が嫌気された。
大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比58.8%減の7.9億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の16億円→9億円(前期は24.2億円)に43.8%下方修正し、減益率が33.9%減→62.8%減に拡大する見通しとなった。
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