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【市況】<マ-ケット日報> 2020年1月28日

 28日の市場は日経平均が続落。終値は前日比127円安の2万3215円で、1月8日以来、約3週間ぶりの安値で取引を終えた。前日の米株安や収まらない新型肺炎の広がりを受けてこの日も幅広く売られる展開となった。日経平均が2万3000円の大台を割り込まなかったことで終盤には買い戻しが入ったが、新型肺炎の広がり次第という状況は変わらず底打ち感はまだ出ていない。

 昨日の米国市場は中国発の新型肺炎の感染拡大を嫌気してダウ平均が大幅に5日続落した。下げ幅は今年最大で昨年10月以来の規模。日本や欧州の株安につられ一時は550ドル安まで売り込まれる場面もあった。新型肺炎の勢いが止まらず中国政府は春節の休暇延長を決定。中国には様々な生産拠点がありサプライチェーンに影響が及ぶことを懸念したようだ。高値圏にあった米国株は目先筋の売りの対象となりやすくナスダック指数も大幅安となっている。

 さて、東京市場は世界的に影響が広がってきた新型肺炎がこの日も重荷となり日経平均は終日マイナス圏で推移。2万3000円割れは回避されたもののアク抜け感はなく、経済への一段の影響を織り込みに行くような流れにある。シカゴ24時間取引システムで米株先物が上昇していたが、上げは小幅であまり支援要因にはならなかったようだ。現段階で中国景気の下振れ度合いは読み切れず、全体を織り込むにはもう少し時間がかかることになるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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